最新BIOSではcTDPも使えちゃう

今回用いたG1.Sniper A88Xは、Kaveri対応版のBIOSを搭載していた。その上で、最新版のF8aでは、Kaveriの動作はもちろんサポートしているほか、Kaveriリリース以降の、安定性向上のためのFixや、「cTDP」(Configurable TDP)の設定項目も追加されている。cTDPとは、APUの消費電力値「TDP」を指定できる機能であり、Kaveriではこれをユーザーが指定できるのだ。

例えばA10-7850Kの標準TDPは95Wだが、BIOSから65Wや45Wといったより低いTDPを指定することが可能だ。65Wや45Wを指定すれば、それだけ消費電力を引き下げられる。ゲーム目的の場合、多くはパフォーマンス重視であるからTDPの引き下げによるメリットは薄いものの、G1.Sniper A88Xの高品質なオーディオ機能をホームシアター向けに利用したいといった用途であれば、発熱を抑えることでCPUクーラーの動作音を引き下げるといった「静音性」でのメリットが得られるだろう。

BIOSの「M.I.T.」のタブから「Advanced Frequency Settings」を選び、その中の「CPU Core Setting」に進入すると、そのなかに「cTDP Function」という項目がある。DisableはAPU規定のTDPでの動作、そして45W、65Wと、より低いTDPを指定できるようになっている

コストパフォーマンスも良いG1.Sniper A88X。同じ価格帯でひとつ上の音質、耐久性をゲットしよう

ここまで紹介してきたとおり、GIGABYTEのG1.Sniper A88Xは、GIGABYTE独自の、ゲーミングマザーとしての機能、耐久性を備え、Kaveriの性能を引き出し、そして長期間使い続けるという、重要なところをしっかり押さえた製品となっている。また、組み立てやすさやその後のメンテナンスをサポートするユーティリティなどの面で見ても、メインストリーム向けであるAPUにちょうどいい具合にマッチしているとも言える。

G1.Sniper A88Xは、LEDもグリーン。通電時には、先に紹介したオーディオ回路部のノイズガード「LEDトレースパス」が発光する。側面板にクリアアクリルを用いたケースに収めると、グッとムードを高めてくれるゾ

そして、肝心なところがコストパフォーマンスだ。メインストリームユーザーとなると、ハイエンドマザーに手を出すのは、なかなか躊躇うこともあるだろう。G1.Sniperシリーズ自体は、ゲーマーという、確かに少しハイエンド寄りのラインナップにも見えてしまう。ただ、安心して欲しい。G1.Sniper A88Xは、店頭販売価格で12,000円前後の非常にお求めやすい製品になっている。

言わばG1.Sniperシリーズのエントリーモデルであり、じっくり比較してみると、AMD A88Xという同じチップセットを搭載したマザーボードとして見ても、平均的な価格帯に収まっている。ならば、普通のマザーを選ぶよりも、音が良くて、耐久性が高く、使い勝手の良いG1.Sniper A88Xは、数ある選択肢のなかでも有力な候補になるのではないだろうか。

(マイナビニュース広告企画)

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