Kaveriに向けてBIOSをアップデートしよう

G1.Sniper A88Xの場合、KaveriをサポートするBIOSはバージョンF5からとなっている。最初のリリースがバージョンF1なので、Kaveriリリース以前に購入された方はまずBIOSバージョンを確認しておこう。Kaveriからスタートしたいという方は、まず販売店で、BIOSバージョンを確認すべきだが、それを確認する方法としては、製品パッケージの型番シール部分右上に緑色のシールが貼られているか否かで判断できる。店員さんに聞いてもよいだろう。緑色のシールが貼られていればKaveri対応BIOSにアップデートされた製品だ。既にG1.Sniper A88XとSocket FM2 APUをお持ちなら、カンタンなステップでBIOSをアップデートできる。

G1.Sniper A88Xの製品サイトから「サポート&ダウンロード」→ダウンロードタイプ「BIOS」で最新版をチェック。執筆時点ではF8a(ベータ版)が最新だった。必要となるバージョンのBIOSをダウンロードしておこう

GIGABYTEのマザーボードには、「@BIOS」というWindows上で動作するBIOSアップデートユーティリティが用意されているが、F4以前のBIOSからF5以降のKaveri対応版BIOSへのアップデートへは、@BIOSではなくDOS起動フラッシュメモリを作成して行う必要があるとのことだ。

DOS起動フラッシュメモリの作成方法はいくつかあるが、2GB以下のUSBフラッシュメモリがなかなか入手しづらくなってきた現在、「HP USB Disk Storage Format Tool」を用いるのが無難なようだ(いくつかのツールにおいて、4GB超のUSBフラッシュメモリでDOS起動ディスクを作成する場合、作成できても起動に失敗する事例があがっている)。DOS起動ディスクが作成できたら、そのなかにまずG1.Sniper A88XのBIOSのバージョンF5をダウンロードし展開したものをコピーする。F5 BIOSとともにautoexec.batも同梱されているので、コピー後、旧BIOSで起動ドライブをDOS起動フラッシュメモリに指定し再駆動すれば、BIOSアップデートが自動的に開始する。

HP USB Disk Storage Format ToolでUSBフラッシュメモリをDOS起動フラッシュメモリとして作成。今回は仮想FDDドライブからDOSシステムファイルをコピーしたが、仮想FDDのISOイメージを作成しておくと次回以降が楽だ

作成したDOS起動フラッシュメモリにBIOSバージョンF5を展開して出来た3つのファイル、「autoexec.bat」「Efiflash.exe」「SNIPER88.F5」をコピー。なお、DOSの3つのシステムファイルは通常は非表示で見えない