ユーザー目線の親切設計やUltra Durable 4 Plusによる長期安定性重視の設計

ボード上のピンヘッダは、オーディオ、S/PDIF、COM、TPMに、USB 2.0×2(最大4ポート)と、写真には無いがUSB 3.0×1(最大2ポート)。ほか、ファン用コネクタはCPU用に1(PWM対応)、システム用に3(うち2つはPWM対応)を用意。また、フロントインターフェース用ピンヘッダは、複数のケーブルを接続する点で自作PCの面倒な作業のひとつだが、GIGABYTE製品では色分けと基板への刻印が施されており、マニュアルを見ずとも接続できる

GIGABYTEの伝統でもあるDual BIOSはUEFI時代も健在で、今は「Dual UEFI」に進化している。2つのROMを用意することで、例え片方の設定に失敗した場合でも、もう片方から復旧が可能だ

じっくり見ると各部に実装されている小さなチップ。これは静電気対策用のチップで、静電気によってダメージを受ける箇所を最小限に留め、マザーボード全体への被害を食い留めるためのものだ。同社のUltra Durable 4 Plusマザーボードには合わせて対サージ用のチップも採用されている

コンデンサやMOSFETにも耐久性重視の部品を採用。コンデンサは固体タイプで、MOSFETは低RDS(on)タイプ。低RDS(on)MOSFETは、オン抵抗が低いぶん効率が高く、電力ロスが少ないぶん発熱抑制にも効果ある

ほか、見えないところでは、防湿機能も採用されている。従来のPCB基板よりも繊維の密度を高めることで、高温多湿な環境に強いとされる。主に東南アジアのような熱帯地域での故障を防ぐものだが、日本の梅雨時や沿岸地域もけっこう湿度が高く、じわじわとPCBにダメージを与えることがあるので、こうした機能があれば安心できる。