KDDIは17日、携帯電話の冬モデル10機種を発表した。9機種がスマートフォン、1機種がタブレット端末で、今回はフィーチャーフォンは用意されなかった。同時に800MHz帯の周波数を使ったLTEサービス「au 4G LTE」も発表し、全機種LTEに対応した。8機種を11月2日に発売し、同時にLTEサービスもスタートさせる。ここでは全10機種のポイントを紹介していこう。
フラッグシップモデルはフルHDのHTC J butterfly
今冬のフラッグシップは、台湾HTCとのコラボレーションモデルである「HTC J butterfly」。既存のHTC Jの後継機種となり、新たに5インチフルHD液晶を搭載した。解像度は440ppiとなり、見た目にも非常に高精細で、高品質のディスプレイとなっている。ディスプレイの製造元は非公表で、スペック的にはジャパンディスプレイかシャープの製品と思われる。
16:9のアスペクト比のディスプレイを搭載するため、本体は長細く、薄さや軽さを考えるとiPhone 5に近いイメージがあるが、それよりもディスプレイは大きく、高精細なものとなっている。
OSは現在最新のAndroid 4.1(Jelly Bean)を搭載。UIはHT Sense 4+だ。カメラは従来通りF値F2.0と明るいレンズを採用し、さらにインカメラのレンズもF値F2.0となり、暗所での自分撮りに強くなった。また、インカメラの画角は88度になり、従来の66度よりも広角化。同社では自分撮りで4人の人物がフレームに入る、としており、複数での撮影も容易に行える点をアピールする。メインカメラは有効約800万画素CMOS、インカメラは同210万画素CMOSを採用する。
プロセッサはクアッドコアのMDM9615とAPQ8064を搭載。駆動周波数は1.5GHz。電池容量は2,020mAh、ROMは16GB、RAMは2GB、IPX5相当の防水性能も備えている。おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信に加えてNFCも対応。なお、今冬のKDDIのNFC対応モデルはすべてセキュアエレメントを備え、決済サービスにも対応する。
新モデルのスマートフォンでは唯一、発売は12月上旬で、実売想定価格は3万円台前半から半ば。
なお、HTC JはKDDIとHTCのコラボレーションモデルだったが、海外での販売も行われた。今回のモデルについては現在検討中だという。