――今後こういう番組を作っていきたいというものはありますか?

『アドベンチャー魂』をやってて秘湯が面白いなと思って、日本にある秘湯を探しに行く番組をやりたいです。やっぱり旅とか冒険になっちゃいますね(笑)。不便さとかしんどさを面白がるようになったかもしれないです。

――地上波とは別のところになりますかね?

そうですね。今は『千原ジュニアのタクシー乗り継ぎ旅』っていうのをテレ東さんでやらせてもらってますけど、OAした翌朝に視聴率が出るっていうプレッシャーはなかなかキツいんで(笑)

――YouTubeも再生回数が注目されますが、そういうプレッシャーはないですか?

全然気にしないです。コメントでエラい悪口書かれることもありますけど、そういうのも全然。これはバナナマンの番組で鍛えられましたね。『バナナ炎』も視聴者から僕へのクレームがすごかったんですよ。だから、クレームや悪口には、いい意味で免疫がついてるんです。

――ご自身が影響を受けた番組を挙げるとすると、何でしょうか?

その番組を見てから、自分の演出で勉強になったっていうことではないんですけど、『めちゃイケ(めちゃ×2イケてるッ!)』(フジテレビ)は、僕が勝手にライバル視をしてましたね。バラエティの最高峰の感じがして、憧れがものすごいあったんですけど、面白いことやってるのが悔しかったんです。なので「めちゃイケで笑わない!」って決めた時期がありました(笑)。今思うと恥ずかしいんですけど、当時は「他のディレクター、全員つまらないもの作れ!」って思ってましたから(笑)

――いろいろお話を聞かせていただき、ありがとうございました。最後に、気になっている“テレビ屋”を伺いたいのですが…

オークラさんです。学生の頃からものすごい劣等感を持ってる人だったらしく、あの人の考えるネタが好きなんです。今はバラエティではもちろんですけど、ドラマとかもやってるのがカッコいいですし、天才やなと思います。あと、僕はオークラさんとの“小競り合い”が好きです(笑)

  • 次回の“テレビ屋”は…
  • 放送作家・脚本家 オークラ氏