――冒頭でも話題に出た「珉珉」さんが昨年末で閉店されたということで、2月14日にその密着の模様が放送されますね。
パパさんの腰が悪くてお休みされていたのですが、55年という節目で閉める決断をされて、2022年の大みそかをもってお店を引き渡すことにされたんですけど、それを決めて娘さんに言う前に、僕に電話をかけてくれたんです。「一番先に電話しなきゃいけないと思って」と言ってくれて。
――それは寂しい知らせでもありながら、うれしいですよね。
それですぐに会いに行って、今回は珉珉さんの閉店の物語というのを1時間やらせてもらいます。悲しいですけど、いつか絶対あることですし、そこにいかに向き合うかというのがこの番組の大事なところだと思うので、閉店の時間を一緒に過ごしました。
――『オモウマ』で紹介したお店が閉店するというのは、初めてですよね。
そうですね。でも、明るい2人なんで前向きに閉店されて。鈴子さんに「番組で放送したことで忙しくなってしまってすいません」という話をしたら、「そんなの関係ねえよ」「花が咲いて辞めるっていうのが、いいことだから」と言ってくださって、ちゃんと向き合って良かったなと思いました。
それと年が明けて、パパさんに「今年はどんな1年にしたいですか?」と聞いたら、「もう1回、鍋持って挑戦したいな」というのと、「『オモウマ』が長く続きますように」って言ってくれたんです。自分たちは引退されるけど、そんな日に『オモウマ』のことを思ってくださってるんだということがうれしくて、取材中めっちゃ泣きそうになりました。
――心に残る言葉をかけてくれるご夫婦ですよね。
本当にすごい2人なんですよ。年越しがお店を引き渡す瞬間なんですけど、何の計算もしてないのに24時の30秒前くらいにお互いを褒め合って、「鈴子ちゃんのおかげだね」「パパがナンバーワンだよ」と言った瞬間に年が明けたんです。改めて、このご夫婦のお店だったんだなという感じがして、すごいなと思いました。
――ドラマにも書けないような展開です。
実は僕らの日常生活の中にも、ドラマみたいなことは起きてるだろうなと思うんですけど、その瞬間を最後に見届けられたのが良かったですし、街の人にはやっぱりドラマがあるんだなと改めて思いました。
――この放送は、一緒にご覧になる予定ですか?
閉店についての内容なので、鈴子さんとパパの宏さんが「来てもいいよ」と言ってくれたら行こうと思っています。これからも引き続き顔を出して、元気をもらいたいです。いつかレシピを教えてくれるそうなので、それも楽しみにしています。
■突如かかってきた電話の相手は――
――北山さんのお人なりも伺っていきたいのですが、テレビ業界を目指したきっかけは何だったのですか?
一人っ子で、子どもの頃はテレビを見ないと友達ができない時代だったんですよ。そこで、『めちゃイケ(めちゃ×2イケてるッ!)』(フジテレビ)とかの話題で友達ができて、救われていたんです。そこから、テレビの話題で友達ができるって、すごい力があるなと思って………あっ、鈴子さんから電話かかってきました!
――えっ!? 出て出て!
鈴子さん:るーちゃん元気?
北山D:今、取材を受けさせてもらってて、ちょうど鈴子さんの話をしてたんですよ。
鈴子さん:はっ!? どこに取材行ってんの?
北山D:僕が取材を受けてるんですよ。それで鈴子さんの話をしてたら電話かかってきて、すごいなと思いました。お元気ですか?
鈴子さん:どこの人がいるの?
――マイナビニュースと申します。いつもテレビで拝見しております。
鈴子さん:はじめましてー! ナイストゥーミーチュー~
――めちゃくちゃ元気ですね!
鈴子さん:センキューベリーマッチ! アイムベリーハッピー!
――「珉珉」さんの最後の日がとても素敵だったというお話を伺いましたので、放送を楽しみにしています。
鈴子さん:うちのるーちゃんをよろしくお願いしますねー。サンキューベリーマッチ! 今からパーマ屋さん行くから、お元気で。グッドラック!
――ありがとうございました!
――いやいやいや、『オモウマ』みたいな神展開が起きましたよ!
北山D:すごかったですね! 奇跡的なタイミングで(笑)