歴史の長い商店街でガチャガチャや提灯の絵付けにチャレンジ
身も心もほっこり温まったところで、小山さんと山口さんが次に訪れたのが130年以上の歴史がある川端通商店街。アーケードの長さは400mにおよび、130軒を超える店舗が並ぶ、地元の人々の暮らしに密着した人気スポットです。お二人はそぞろ歩きしながら、気になるお店が見つかると足を止めてショーウィンドウに見入っていました。
そんな中、小山さんが目に留めたのが博多人形のお店「増屋」店頭に設置されていた「博多人形ガチャ」。その名の通り、硬貨を入れてレバーを回すとカプセル入りの博多人形が出てくるガチャガチャです。
お店では、著名作家による高額な人形だけでなく数千円で買える人形も販売されていますが、「博多人形ガチャ」は1回500円。さらにお手頃です。この値段で本物の博多人形が手に入るならと、お二人も試してみることに。
結果、小山さんが引き当てたのはかわいらしい猫の人形で、山口さんは、なんと神々しく輝く金色の恵比寿天。見るからに縁起がよさそうで、ご利益もありそう!
めでたく商売繁盛の神様をゲットした山口さんたちが、次に足を止めたお店が「門田提灯店」。明治28年創業の老舗で、現在は4代目の門田明寛さんと5代目の息子・光太郎さんが店を継いで提灯の制作にあたっているそうです。提灯の種類は、手すき和紙を使った伝統的なものから、屋外用のビニール製までさまざま。なかには、海外にアピールするために光太郎さんが試行錯誤しながら制作したという透明の提灯もあり、小山さんの目を引いていました。
ちなみにお店では提灯の販売だけでなく「絵付け体験」も実施しているとのこと。まっさらな提灯に絵の具で好きな文字や絵柄を描き、自分だけのオリジナルを作れるというので、お二人もチャレンジしてみることにしました。
といっても見るのとやるのとでは大違い。提灯の胴体は湾曲しているうえに蛇腹で折り目がついており、きれいに線を引くのが想像以上に難しいそうです。筆に絵の具をつけすぎると垂れ落ちてしまいますし、絵の具が足りないと掠れてしまいます。小山さんも山口さんも、練習用の用紙に繰り返し試し書きしながら、思い思いの文字や絵柄を描き込んでいきました。
できあがった提灯を見ると、お二人とも初めてとは思えないような見事な仕上がり。門田さん親子も大絶賛で、小山さんも山口さんもまんざらでもない表情で照れ笑いをしていました。
実は小山さん、今回の“ふくあじ旅”で山口さんにどうしても紹介したいお店があるとのこと。その店主が誕生日を迎えられたので、今回の絵付け体験で作ったオリジナル提灯を贈るつもりでいるのだとか。事情を聞いて共感した山口さんも一緒にプレゼントすることに決め、提灯にもお店の名前などを書き込んだそうです。いったい、どんなお店なのでしょうか。気になりますね。