今回は前回に引き続き、1012(長和元)年の様子が描かれた。

生きがいを失くしてしまったまひろと、心身ともに衰弱し、病にたおれた左大臣・藤原道長のふれあいはもの寂しく、物語がいよいよ終盤に差しかかったことを感じさせるものだった。長い時間をともに過ごしたまひろと道長は、まさにソウルメイトといえるだろう。百舌彦もいい仕事をした。

注目度トップ3以外の見どころとしては、息子の藤原顕信を失ったショックにより発狂した源明子や、三条天皇の妻・藤原すけ子の立后のシーン。そして、娘・千古をあやす大納言・藤原実資が挙げられる。実資にとって千古は50歳を過ぎて生まれた娘ということもあり、たいそう溺愛したそうだ。千古の母親はなんと、第31話「月の下で」で、御簾の中から実資を誘惑してきた召人・百乃(千野裕子)だ。藤原賢子と双寿丸も少しずつ関係を深めている。その中で双寿丸が太宰府へ行くと話していたが、これは「あれ」のフラグではないかと話題になっている。

また、恒例の四納言のシーンもあった。今回のテーマは「対三条天皇」で、謀(はかりごと)を協議していた。先週の「光る君へ」紀行が、藤原公任(町田啓太)特集だったため公任さまの退場が危ぶまれていたが、キラキラしたお姿は健在だった。ネットでは、「公任さま、紀行死じゃなかった」「公任さま、今日もイケメン」「公任さま、もうちょっと見たかった」と、安堵するファンの投稿が見られた。

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きょう10日に放送される第43話「輝きののちに」では、目が見えず、耳も聞こえなくなったと思われる三条天皇(急展開)に、左大臣・藤原道長が譲位を迫る。さらに、道長に諫言する大納言・藤原実資や、感情を高ぶらせる藤原行成(渡辺大知)も見られる。果たしてどのシーンが最も注目されるのか。