今回は、1011(寛弘8)年の様子が描かれた。左大臣・藤原道長と四納言が次の東宮に敦成親王をすえ、敦康親王をとおざける政治姿勢を示した道長に、娘の中宮・藤原彰子は激怒した。そして一条天皇が崩御し、次に即位した三条天皇は道長の思惑通りにはならないと意気込みを見せた。今回の視聴データからは、1位こそ賢子が絡むラストシーンだったが、全体的にどの時間帯も注目度が高く、内裏のせめぎ合いに関心を寄せる視聴者が多かったことが分かる。

トップ3以外の見どころとしては、冒頭の『源氏物語』の読み合わせのシーンで、「罪のない恋なぞ、つまりませんわ」と、相変わらずあでやかでアバンギャルドな和泉式部(泉里香)と、意外にも(?)同調した赤染衛門(凰稀かなめ)や、いろいろな不満が今にも爆発しそうな道長と源倫子(黒木華)の次女・藤原妍子(倉沢杏菜)が挙げられる。妍子は道長の娘の中でも一番の美貌を誇ったと伝わっており、倉沢はわがままな名門のお嬢様ぶりをリアルに体現している。また、意気消沈する中関白家で、ただ一人気を吐くききょう(ファーストサマーウイカ)も印象に残った。

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きょう27日(19:10~)に放送される第41回「揺らぎ」では、左大臣・藤原道長と新しく即位した三条天皇(木村達成)が早速腹の探り合いを始める。道長と中宮・藤原彰子との関係は悪化したままであり、そんな中、ききょうが歌会で啖呵を切る様子が見られ、宮中は混沌としている。果たしてどのシーンが最も注目されるのか。