2位は『ブラックペアン シーズン2』(TBS)で、個人全体注目度66.8%。2018年の前作から6年を経て待望の続編として登場した本作は、二宮和也が演じる主人公が、「ディアブル(悪魔)」と呼ばれる天才外科医・天城雪彦に役柄を変更。銀髪のビジュアルもあいまって、視聴者を驚かせた。

最終回は、国際心臓外科学会での緊急手術や、東城大での危機的状況など、緊張感あふれる展開で視聴者をくぎ付けにした。特に、天城先生の死が明らかになるラストシーンは、多くの視聴者に衝撃を与えたことだろう。さらに、天城が亡くなった数年後、双子の弟・渡海が東城大の白衣を受け取るという続編を匂わせるシーンも登場し、「シーズン3確定じゃん!」という声が出てくるほど、今後への視聴者の期待を高めた。

注目すべきは、本作の注目度が初回から最終回にかけて上昇したこと。初回の注目度ランキングは6位だったが、最終回では2位までランクアップ。これは、ストーリーの展開とともに視聴者の興味が高まっていったことを示している。また、世帯視聴率(※REVISIO調べ、以下同)では堂々の1位を獲得。視聴質と視聴率の両面で高い評価を得たことが分かる。

視聴質の部分で特筆すべきは、男性視聴者からの高い支持。男性注目度ランキングで2位を記録し、女性(4位)を上回った。これは、本作が単なる医療ドラマにとどまらず、天城先生の複雑な人物像や高度な医療技術の描写、さらには病院内の権力闘争など、多層的なストーリー展開が男性視聴者の興味を引いたためと考えられる。特に、公開手術や緊急オペなどのスリリングな場面は、テクニカルな側面も含めて男性視聴者を惹きつけたのではないだろうか。

SNS上では天城先生の死に「寂しい」「悲しい」といった声が多数寄せられ、その存在の大きさを物語っていた。また「次はまた渡海主人公かな」といった続編を期待する声も多く、本作の人気の高さがうかがえる。

興味深いのは、放送から1か月近くが経った今でも、「ロス感が続いている」というSNSの声が見られること。これは、作品の質の高さと感動の深さを示している。「続編が待ち遠しい」「天城先生の死が受け入れられない」といった声も多く見られ、視聴者の強い感情移入がうかがえる。

医療の現場を舞台に、人間ドラマと高度な医療技術を融合させた『ブラックペアン シーズン2』は、視聴者の高い支持を得た。本作の成功は、医療ドラマの新たな可能性を示唆している。今後も、専門的な要素と緊張感ある展開を織り交ぜたストーリー構成が、ドラマ制作のトレンドになる可能性がある。『ブラックペアン』シリーズの今後の展開に、引き続き注目が集まりそうだ。