最新作では、Netflixで『はじめてのおつかい』を見たカナダの女性が、日本に住む息子に「絶対にやったほうがいい」と推奨し、孫がおつかいに行く挑戦が登場。Netflixがきっかけになり、父親がおつかいに出すという、時代の流れを象徴するケースだ。
また、大相撲・宮城野部屋に所属する間垣親方が、3人の子どもたちをおつかいに出す挑戦も。「お相撲さんの部屋で育ったお子さんたちと若い衆との関係性が、『はじめてのおつかい』という番組でなければ見られないようなシーンになっています。これは『サンクチュアリ』(Netflix)でも見られないですし、なかなか狙って撮れるものではないので、新鮮で面白いです」と見どころを語る。
子どもや親たちの姿を、長年にわたりMCとして見守る所ジョージの存在も大きい。
「所さんって、短い一言で丸く収める魔力を持っている方なんです。“素敵な子だったね”、“お父さんも頑張ったね”と言うと、すべてが救われる言葉のすごさがあるんですよね。それに、“所さんが言うなら許される”みたいな言葉の免罪符も持ってらっしゃるので、“泣いちゃったんだから、お父さんもやめさせてやりゃいいのにね”って言うと、表面上は番組が悪者になるかのような発言なんですけど、全然そうはならなくて、みんなが薄々感じてたからつい笑っちゃう。そういう絶妙なことを言える人は本当に稀有なので、こちらもありがたいです」
●徳永清孝
1973年生まれ、大阪府出身。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、96年コーエー(現・コーエーテクモ)に入社し、00年に日本テレビ放送網入社。『THE夜もヒッパレ』『しゃべくり007』『ものまねグランプリ』『THE MUSIC DAY』『1億人の大質問!? 笑ってコラえて!』などを担当し、『はじめてのおつかい』『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞』の演出を務める。