◆Shadow of the Tomb Raider(グラフ53~59)
Shadow of the Tomb Raider
SQUARE ENIX
https://tombraider.square-enix-games.com/en-us
ベンチマーク方法はこちらに準じる。設定は
Preset:Hightest
Ray Traced Shadow Quality:Off
とした。XeSSも無効化している。
さて、結果(グラフ53~55)を見るとここでもGeForce RTX 4070がやや有利である。「やや」と言うように、差そのものはそれほど大きくない。あと、なぜかRadeon RX 6800 XTがここではRadeon RX 7800 XTよりこちらも「やや」有利である。実のところ3K~4Kだともうこの3製品の間に明確な差があるとは言いにくいからであるが。それに比べるとRadeon RX 7700 XTは結構落ちるし、Radeon RX 7600は更に落ちるが、それは致し方ない。ただ平均フレームレートだけで言えば、Radeon RX 7600を含むどの製品も一応3K位まではPlayableの範疇ではある。
フレームレート変動(グラフ56~59)を見ると、とりあえずRadeon RX 7600以外は3Kまでは十分利用できるし、なんなら4Kでもギリギリ大丈夫な範囲ではあり、その意味ではどの製品も2.5K Gamingを名乗るには十分すぎる性能ではあるのだが。
◆Tom Clancy's The Division 2(グラフ60~66)
Tom Clancy's The Division 2
Ubisoft
https://www.ubisoft.co.jp/division2/
ベンチマーク方法はこちらの"Tom Clancy's The Division 2"に準ずる。設定は
品質:ウルトラ
とした。
もう今となってはそれほど負荷が高いゲームとは言えないため、結果(グラフ60~62)でも判るように大きな差は無い。ただここでも最高速はGeForce RTX 4070で、それにRadeon RX 7800 XTとRadeon RX 6800 XTが僅差で追従、Radeon RX 7700 XTはちょっと差を付けられている感じだ。ただ大きく離されたRadeon RX 7600ですら2.5Kまで十分プレイできる性能ではあるので、性能差はともかくとしてプレイするのに支障があるという感じではないのだが。
フレームレート変動(グラフ63~66)もこれを裏付ける格好である。2Kで言えば、Radeon RX 7800 XTのスコア低めなのは40秒付近に谷の部分があり、これが影響している感じである。ただそれ以外で言えば2Kはほぼ同等。2.5KでRadeon RX 7800 XTはGeForce RTX 4070から10fps程度下回るものの、Radeon RX 6800 XTとはほぼ重なる感じである。面白いのは3K/4Kではもう明示的な差が無い(というか4Kで言えばRadeon RX 7800 XTはむしろGeForce RTX 4070を上回っていると言っても良い)事で、こうした事も踏まえて考えるとRadeon RX 7800 XTの性能はGeForce RTX 4070に僅かに及ばない程度とするのが無難かと思う。一方のRadeon RX 7700 XTは、こうした上位製品とは明確に差が見られる。とは言え3Kですら70fps以上を実現できるので、2.5Kゲーミングには十分とはいえるだろう。
◆Watch Dogs:Legion(グラフ67~73)
Watch Dogs:Legion
Ubisoft
https://www.ubisoft.co.jp/wdlegion/
ベンチマーク方法はこちらの"Watch Dogs:Legion"に準ずる。ちなみに設定は
Quality:Ultra
RT Reflection:Off
DLSS:Off
とした。
さてまず結果(グラフ67~69)を見てみると、Radeon RX 7800 XTは2KこそRadeon RX 6800 XTと同程度ながら、その先の解像度では明確に差がある。一方GeForce RTX 4070は? というと、Radeon RX 7700 XTとほぼ同等といった感じで、Radeon RX 7800 XT/6800 XTとは明確な差がある。
これはフレームレート変動(グラフ70~73)でも明らかであり、Radeon RX 7800 XTが最高速でこれにRadeon RX 6800 XTが続き、GeForce RTX 4070は僅差ながらRadeon RX 7700 XTに競り勝っているといったところか。ちなみに4Kのグラフを見ると、Radeon RX 7800 XTだけは何とかプレイ可能に見えるが、68秒あたりの谷の部分で50fps近くまで下落する事を考えると、今回の製品では3Kまでの解像度に留めるか、描画オプションをもう少し見直す必要があるだろう。
ちなみにRadeon RX 7600は2Kなら十分だし、2.5Kでも何とかプレイできる程度の性能は確保していると言える。このグレードの製品でこれなら十分としてよいかと思う。