SteelSeriesは新製品投入も、円安で製品価格に影響か

最近の円安で困っていると伺ったのがスティールシリーズジャパン(SteelSeries)。キーボードとマウスが新しい製品に切り替わったものの、想定レートよりも円安になっているそうです。もともとゲーミングペリフェラルは高めなので、さらに値上がりすると売り上げに響くかもしれません。

  • 老舗格のゲーミングペリフェラルメーカーの1つがSteelSeries

  • マウス製品はすでに発表済で、ヘッドセットの多くが10月に発売

  • キーボードも新発売ですが「想定レートが130円台なので厳しい」とボヤいていました

プロゲーミングチーム「FNATIC」製品を取り扱うアスク

アスクは、プロゲーミングチーム「FNATIC」の製品を取り扱っています。FNATICは、英国ロンドンに本社を置くプロゲーミングチーム。グッズにも力を入れており、2019年にはサンリオのハローキティとのコラボも発表しています。

店舗での販売に関しては今後の課題で「大手メーカーが棚を占拠しているので苦しい」とのこと。とはいえ、FNATICは日本支部もあるので、プロモーションもそれなりにできそうな気がします。

  • アスクは英国の名門ゲーミングチーム「FNATIC」の製品を扱います

  • ゲーミングチームのグッズというとアパレル。FNATICも以前から販売しています

  • キーボード、マウス、ヘッドセットにマウスパッドと充実した製品展開です

  • マウスパッドの種類も多く期待が持てます

老舗ゲーミングチェアブランドからはDXRacerが参戦

ゲーミングチェアも最近人気の商品。ハイエンドのチェアからコスパ良好のモデルまで幅広いラインアップが登場している印象です。

以前はTGSにもゲーミングチェアメーカーが数社出展していましたが、今回古参のメーカーはDXRacerだけでした。担当の方は「新興メーカーが出てきて価格競争が激しくなってきましたが、当社は今までにないカラーリングや、女性、子ども向けの小さなサイズをご用意しました」とアピール。椅子だけを大量に並べて座って試してほしいという直球の展示です。

  • 老舗のゲーミングチェアブランドは、DXRacerのみ出展

  • 実際に座って、カラバリや種類の多さを体感してもらおうという直球展示です。3日目はかなりの人が座って体感していました

家具会社からはイトーキとニトリが出展

2021年には、新興勢力としてIKEAがゲーミングチェアに参入しました。ASUSとタイアップした展示を行っていましたが、ブースでの展示以外でもIKEA店舗でタイアップが行われているとのことです。TGSの帰りに「IKEA Tokyo-Bay」に行ったところ、確かにASUSのノートパソコンや液晶モニタを使用した展示がありました(IKEA全店で行われているわけでないと聞いています)。

今回のTGSでは、家具会社からイトーキとニトリが出展していました。ニトリはIKEA同様にほかの家具と組み合わせた環境展示を行っており、「お、ねだん以上。」な製品をアピール。高級製品として、水は通さないが通気性のある合成皮革「ブレスレザー」を使用したモデルを展示していました。合成皮革は通気性が悪く、じっとりとした感触になりがちなので、これは期待できそうです。

担当者に話を伺うと、「全店でゲーミングチェアを展開しているわけではないので、オンライン通販や店舗取り寄せをおススメします」とアドバイスいただきました。

  • オフィス家具で知られているイトーキもゲーミングチェアに参入です

  • 従来ゲーミングチェアというとレザー素材が主でしたがファブリック素材製品が多く展示されており、家庭でもなじみやすそうでした

  • 今回のTGSの話題の1つがニトリの出展。ゲーミング家具にもおねだん以上を期待しているのでしょう

  • 正面に2つの環境展示がありました。左は白でまとめたインテリアたち。白いゲーミングパソコンも人気ですし、ユニセックスなのも好感度大

  • 右側はオーソドックスな黒でまとめたインテリア。こちらは二段ベッドではなく物置としての利用を想定しているようです

  • お値段はこんな感じ。ちなみに現在開発中の白い椅子は29,900円

  • こちらはJリーグコラボ製品。ちなみにイトーキもJリーグコラボ製品を展示していました

防音室や「ゲーミングマンション」も!

今回はヤマハも出展し、音響製品のほかに音楽用として販売中の防音室をアピールしていました。ヤマハブースの防音室は人気だったので体感できませんでしたが、通路を隔てたとなりのGRAPHTブースではコンテナを改装したゲーミングスペースのデモを行っていました。

GRAPHTのゲーミングコンテナは、かなり厚い外壁で吸音材を多く使用しているのか、デモルームに入ったとたんに周囲の雑音が消え、スッと静かに。電源とネットワークに関しては壁面に配置してあるので、中のレイアウトの自由度も高そうです。

  • GRAPHTは、ステージとBASE GRAPHT展示の2本立て

  • ドアを閉めると展示会の雑踏が嘘のように静か。外壁は10cm以上あるようで十分な防音効果がありました。コンテナ形状なのでイベント等ので利用における輸送にもよさそう

会場を巡るとGRAPHTと防音で提携したという会社が出展していました。リブランマインドは元々ミュージシャン向けマンション「ミュージション」を賃貸で提供している会社で、パンフレットを見るとDR-85と相当高い防音性能を誇っています(DR-85とは、500Hzの音を85dB下げる能力だそうで、先のヤマハの防音室がDr-35/40なのでケタが違う)。

一方、マンション住まいのゲーミング事情として「高速の光回線を引き込みたくても、MDFや配管に空きがないので工事できない」という問題があると聞きます。賃貸の場合壁に穴を開けるような工事も認められないでしょう(一軒家の場合、2階に光回線を引き込んだり、隣の部屋の壁にドリルで穴を開けてLANケーブルを通すという過激なことをやっています)。

そのような背景から10Gbpsの光契約ができるマンションを企画し、昨年品川にフロア設定、11月には浅草に「全室防音+10Gbpsフレッツ光クロス導入」のミュージションPlusが完成するという説明でした。

快適にゲームを行うために引っ越すというのはかなりの覚悟だと思いますが、かつて「インターネット対応・導入済」という賃貸が出てきたことを考えると今後は「快適ゲーミングネット環境対応・導入済」というのが部屋探しのポイントになるのかもしれません。

そのほか、グラフィックスカードのメーカーとして知られるエルザジャパンブースはインディーゲームエリアにブースがありました。「なぜ、こんなところに?」と尋ねたところ「インディーブースへの機材提供を行っているので、ヘルプデスクを兼ねています」とのことでした。

  • エルザジャパンブースがインディゲームのエリアにある理由はヘルプデスクだから。記憶をたどると、過去のTGSでもインディゲームエリアに出展している企業があったので納得です