360Hz表示液晶モニターを投入したアイ・オー・データ機器

アイ・オー・データ機器は、ゲーミング製品ブランドGigaCrystaで出展。同社のTGSブースは例年テーマを決めていますが、今回は南国チックな「GAME RESORT」でした。スタッフはアロハシャツを着ています。

ブースでは、冬に発売予定の360Hzモニター「LCD-GC251RXAB」に加え、キャプチャー製品、ボータブルSSDとGigaCrystaブランド製品を展示していました。

  • TGSでは毎回テーマを決めているアイ・オー・データ機器ですが、今回は「GigaCrysta」のみの出展。テーマは「GAME RESORT」です

  • 目立つスペースには液晶モニターを展示しています

  • その中でも、目玉がこの冬に発売予定の360Hzリフレッシュレートの「LCD-GC251RXAB」。速さを見せるために『レインボーシックス シージ(R6S)』の試遊も行っていました

  • プロゲーミングチーム「父ノ背中」で活躍するDustelBoxさんの配信環境を再現したとのこと

しかし、スタッフにとって、「GigaCrysta」ブランドがまだ浸透していないことが悩みのタネでもあり、会場では、「GigaCrystaを知っていますか?」というシールを貼るアンケートを行っていました。今回展示の製品すべてが「GigaCrysta」だと知っている人は少なく、多くはまったく知らない、液晶モニターだけ知っていたと回答していました。

また、一般日の3日目は「(1~3ホールは)空調も送風も止まったみたいで暑い」とデモ体験者の横でスタッフさんがウチワをあおいでいました。

  • 担当者ガックリなアンケートの途中経過。私は当然一番奥にシールを貼りました

  • 3日目午後に「送風が止まって暑い」とスタッフさんがウチワをあおいでいました……

BenQは360Hzを体感できるディスプレイを展示

ほぼ液晶モニターだけで単独ブースを構えていたのはBenQです。例年同様、フレームレートに力を入れたeスポーツ向けのZOWIEブランドと、どちらかというと画角や色彩に富んだゲーミングモニターMobiuzブランド、そしてゲーミングプロジェクターの展示を行っていました。

ZOWIEでは360Hzリフレッシュレートの「XL2566K」を含めた多くの製品を展示していましたが、ZOWIEの知名度も十分上がっておりユーザーのすそ野を広げる意味で今後はMobiuzのプロモーションに力を入れると説明していました。

  • BenQブースでは、半分がリビングをイメージしたプロジェクター展示で、もう半分でZOWIE/Mobius製品を展示していました

  • Mobiusブランドで初の240Hz表示に対応した「WX270QM」。IPS液晶でWQHD解像度に対応。フルHDモデルの「WX270M」含め発売日、価格未定の先行展示です

  • 24.5型TNパネル360Hz駆動の「XL2566K」。FPSゲーマーにとって360Hz製品は理想的な製品でしょう

ゲーミングプロジェクターは、昨年も4K製品を展示していましたが、今年の製品はLED光源で3000ルーメンの明るさと、横斜め30度までなら表示できる点をアピール。プロジェクターは天井や背面に常設するのが望ましいのですが、狭い部屋の一番うしろにソファーを置いているような部屋でも、ソファーサイドテーブルで利用できる点がメリットだと説明していました。

  • プロジェクターは「X3000i」を展示。4K/HDR10対応に加え3000ルーメンのLED光源、DCI-P3 100%カバーとムービーからゲームまで幅広く対応できそう

エレコムが本格ゲーミング製品を投入!

エレコムが本格的にゲーミング製品「ELECOM GAMING V custom」を発表したことには驚きました。シリーズ第1弾として、ワイヤレスゲーミングマウス2モデル、メカニカルゲーミングキーボード4モデルを9月16日に発売します。

同社はすでにゲーム向けの製品も投入しているほか、NECのゲーミングパソコン付属品としてヘッドセットが採用されていますし、オリジナルメカニカルスイッチを使ったキーボードもありました。

しかし、プロゲーマーと協力して独自キートップのメカニカルキーボードやリフトオブディスタンス(LoD:マウスが動かなくなる高さで、ゲーミング系マウスではこの数値が小さいことが重要)が調整できるように専用センサーを取り付けたマウスを投入したことは意外でした。記憶の範囲ですが、LoDを調整するために専用センサーを付けたマウスはほかになかったと思います。

  • 「ELECOM GAMING V custom」がデビューしました

  • 第一弾となるのがゲーミングキーボードVK200/300とVK210/310。ゲーミングマウスのVM600PEとVM500です

1作目ということで、ゲーミングマウスとしては非常にオーソドックスな「IE3クローン」デザインを採用していましたが、今後はラインアップを増やしていく予定。エレコムのマウスは以前から意欲的な製品を数多く出しているため、今後の展開が気になります。

キーボードに関しては、キーを押してからの反応の速さもウリだそうですが、メカニカルキースイッチの場合、あまり早くし過ぎるとチャタリング(1回しか押していないのに複数回の入力が出る現象)が起きる可能性があるので、この辺りに関して聞いてみたところ「スイッチの入力方法を工夫している」とのことでした。キースイッチが「青/茶軸と銀軸で違うメーカー」なのは、それぞれの特性に最適なメーカーの製品を選んだそうです。

また、キーボードレイアウトの設計で悩まされることの多い「スペースバーの長さ」に関して、変換/無変換キーを廃し、変換キーの場所に半角/全角キーを配置する大胆な方法を使っていました。このレイアウトはかなり好みが分かれるでしょう(個人的にはウェルカムです)。

  • テンキーレスタイプのVK210/310。違いはライティングの有無です。キー軸は青/茶/銀の3タイプです

  • 省スペースの65%配列タイプのVK200/300。こちらも軸は3タイプ

  • 青/茶軸と銀軸でスイッチメーカーが異なり、銀軸製品は1,000円高く設定されています

  • VM600PEは、26,000DPIのセンサーとマウスの高さを確認するセンサーというユニークな構成

  • テフロンソールを追加で張ることで滑り量をコントロールできるのもユニーク

  • キートップ形状に関しては、試作とプロゲーマーのコメントで決められたとのこと

  • マウス形状も試作を繰り返したと、開発サンプルの展示がありました

  • 専用のツールでLoDの設定が行われるとのことでしたが、TGSではなぜかうまく動いてませんでした。製品デモを行っている店舗で確認したいところです

  • 現在プロゲーミングチーム3チームにスポンサードを行っているとのことですが、追加も検討しているようです