法外な金利で金貸しをする闇金融業者と債務者たちの人間模様や社会の闇を描いた人気漫画を原作とする実写シリーズ『闇金ウシジマくん』が6年ぶりに帰ってくる。映画Part2から登場した高橋メアリージュン演じる女闇金・犀原茜(さいはらあかね)を主人公とするドラマ『闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん』が9月20日より放送される(MBS:毎週火曜24:59~、TBS:毎週火曜25:28~)。犀原役は「女優としてのターニングポイントになった」と語る高橋に、同シリーズや犀原への思いを聞くとともに、34歳の今の心境や今後についても話を聞いた。
山田孝之が演じてきた丑嶋馨(うしじまかおる)の最大の宿敵である犀原。新作では、女性でありながら非合法な金貸しとして生きる彼女がアウトローゆえにヤクザたちにつけこまれ、理不尽な要求を受けながらも裏社会で生き抜く様が描かれる。
本作のオファーを受けたときは「とにかくうれしかった」と言う高橋。「私も犀原のスピンオフを望んでいましたし、周りの方からも熱望されていたので、また演じられることを、それを報告できることがすっごくうれしかったです」と笑顔を見せた。
また、「山田さんあっての『ウシジマくん』シリーズなので、演じる前は不安もありました」と明かすも、「撮影に入ったら、ずっと『ウシジマくん』シリーズを作ってきた山口(雅俊)監督やスタッフ、キャストの皆さんもいて、このチームだったら大丈夫だなって不安はなくなりました。そして犀原を演じている中で、犀原の中にいつも丑嶋がいたので不安はなくなりました」とすぐに不安は解消されたという。山田がどのように本作を見るのか気になるが、高橋は「がっつり出たかったな~って思ってくれたらいいなって思います」と笑った。
映画『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』(2016)以来、6年ぶりの犀原役。「衣装を着ると犀原になれて、帰ってきたという感じでした」とすんなり戻れたという。
演じるにあたっては、犀原として「ブレないように」ということを意識。「映画Part2で初めて演じさせていただいたときに犀原茜のベースを監督と一緒に作ったので、なるべくそのときと変わらないようにしました」と語った。
その犀原のベースというのは「感情があふれ出ないようにふたをしていて、あふれたら叫んでしまう。そして目は死んだまま叫ぶ」というもの。「普通、叫ぶと力が入って目が開いてしまいますが、犀原は目が死んだままなので、(顔の上下を)分離させるのが難しかったです」と語る。
犀原と自身の共通点については、「裏設定ですが犀原は涙の味がするご飯を食べていて、私も食べたことがあったので、同じ味覚を知っているというのは大きいなと。犀原はあんな人だけど人間だなって思いました」と説明。「あとは運動神経がいいこと」と加えた。
本作ならでは魅力を尋ねると、「『ウシジマくん』っぽさは健在なので、『ウシジマくん』シリーズが帰ってきたと喜んでいただけると思います。『サイハラさん』ならではだと、おいしそうなラーメンがたくさん出てきて、あれは飯テロになります(笑)。犀原に関しては、今回はけっこうアクションもやったのでアクションも見ていただけたら。飛び蹴りとかもあります」とアピールした。