――演じる際に特に意識したことを教えてください。
曽田:幸多の純粋さを出すことを意識しました。直哉と出会ってから、それまで経験できてなかったことを経験させてもらっているという、素直な感情を出すようにしました。
佐藤:直哉は言葉が少ないほうなので、表情の演技を大切にしました。また、他人に何かしてあげることがすごく好きな人間で、普段の僕とは全く違うので、意識してほかの人を見るようにしました。
――普段のご自身とは違いますか?
佐藤:違いますね。直哉ほどほかの人に興味ないので(笑)。他人の幸せを自分の幸せ以上に感じられるというのは本当にすごいことだと思います。だから直哉はすごいなと思いながら演じていました。
――逆にご自身との共通点は?
佐藤:かっこいいことぐらいですかね(笑)
曽田:(爆笑)
佐藤:性格的には全然かぶってないと思いますが、後半になるにつれて、人に尽くした結果、裏切られるということもあって、人との壁を作ってしまうのですが、人に対して壁を作ってしまうというのは誰にでも経験あることかなと。やっと共感できるポイントが出てきたなと思いました。
――曽田さんは役との共通点はいかがでしょうか。
曽田:福原幸多は壁を作っているけど猫をかぶって人と接している。よく見せようとか、そういう八方美人なところは誰にでもあると思うので、共通する部分はあるのかなと思います。
――幸多の可愛さを見事に表現されていましたが、可愛さも意識しましたか?
曽田:そこは監督といろいろお話させていただきました。二面性を出すために、めちゃくちゃぶりっ子にしてみてもいいんじゃないかということになり。だからあれは僕の究極のぶりっ子です(笑)
――曽田さん自身もぶりっ子な一面はありますか?
曽田:ないです(笑)。もっとドライだと思います。でも、ちょっとやってみようかな、ぶりっ子(笑)