■夕日カット撮影秘話

――完成したフォトブックを見返してみて、制作中に印象的だったエピソードなどあれば教えてください。

夕日のカットは特に印象に残っていて、“夕日が綺麗な場所で撮影しよう!”ってことになって、スタッフさんたちと相談してる時に、私が小さい頃によく行って、陽が落ちる時間に登って夕日を見てた場所のことを思い出したんです。

大文字山まで登ったら京都を一望できると思うんですけど、そこまで行かなくても、10分登るだけで京都を見渡せる高台みたいなところが通っていた学校の近くにあって、“あそこがいいかな”と、その場で提案させていただきました。なので、スケジュールには元々なくて、急遽決まって撮影したカットなんです。

――それでこんなにも綺麗な夕日のカットが撮れたんですね。

そうなんです! あそこは、京都の人でも知ってる人はほとんどいないんじゃないかな?

――他の撮影場所はどんな風に決めたんですか? スタッフさんと相談しながら?

自分がよく行ってたソワレ、くろ谷(金戒光明寺)さんは私からピンポイントで「ここどうですか?」と提案させていただいて、他の場所は一緒に相談しながら決めたんですけど、くろ谷さんではドレスのカットも撮影できて、嬉しかったですね!

このカットはすごく和な空間でおめかししてみたり、アンバランスを意識しています。実は元々、フリフリのドレスは着る予定じゃなかったんです。でも私がドレスが大好きなんで、「ドレスが着たいです!」っていうワガママを申して、入れていただきました(笑)。

  • 『トラウデン直美 1stフォトブック のらりとらり。』より(左)カバー&収録カット 撮影/三瓶康友

――トラウデンさんのワガママが通ったカットだったんですか(笑)。黒のドレスのほうはドキッとするデザインですよね。

黒いドレスは結構背中が開いててセクシーに見えるんですけど、お寺の空間で撮ったからこそ、いやらしくなり過ぎないカットにできたんじゃないかなと思います。

――素だけでなく、大人なところも垣間見える一冊に?

そうですね。なので、ある意味挑戦でもありました。私も少しずつ大人になってます(笑)。