「今日は虎を意識したデザインの衣装にしてもらったんです。この靴も!」
取材現場に現れた彼女は、自分でもその黄色を確かめるように足を浮かしてみせ、屈託のないキラキラとした笑顔でそう教えてくれた。何か言葉を発せばその場の空気がパッと華やぐ、太陽みたいな人だ。
トラウデン直美、22歳。ファッション誌『CanCam』(小学館)専属モデルとして活躍しながら、『めざまし8』(フジテレビ系)や『ひるおび!』(TBS系)などの情報番組にコメンテーターとして出演。慶應義塾大学在学中の現役大学生である彼女のコメントは度々クローズアップされ、時にその発言が一人歩きすることも。
優等生、お堅い人……テレビを通して見るトラウデン直美は、視聴者の目にどのように映っているだろうか。
26日に発売した初フォトブック『トラウデン直美 1stフォトブック のらりとらり。』(小学館 2,200円)は、そんな彼女の素を感じられる一冊になった。地元京都を舞台に撮影された写真と様々な切り口のインタビューで構成され、新たなトラウデンを知ることができる。
彼女自身「もう少し大人になってからこのフォトブックを見返したら、すごく懐かしくなるような気がします」と言う今作の制作背景に迫った。
■地元京都を撮影地に選んだ理由
――初フォトブックの発売おめでとうございます! 撮影地は地元の京都にしようと、最初から決めていたんですか?
いえ全く! まさかフォトブックを出せるなんて思っていなかったので、それまでは全然考えていませんでした。ただ、フォトブックのお話を頂いて、どこがいいかな? って考えた時、ご時世的に国外に出るのは難しいですし、国内なら絶対に京都! と思いました。
日本はとても綺麗な国なので、どこに行っても素敵な写真が撮れると思うんですけど、私なりのストーリーも乗せたかったんです。私にしか作れないフォトブックの撮影地はどこだろう? と考えると、それは地元の京都でした。
実際に私が高校生の頃に通っていたカフェや、京都の人でもどこか分からないんじゃないかなと思うような、通っていた学校の近所でも撮影できて、京都にして本当に良かったです。
――トラウデンさんの素を感じられることはもちろん、喫茶ソワレに鴨川デルタ、錦湯……と京都に馴染みがある人にはたまらないスポットばかりでした。
嬉しいです! これは複雑なことでもあるのですが……やっぱり時期的に人が本当に少なくて、背景の五重塔が綺麗に抜けたカットだったり、(観光客が多い)普段だったらあり得ないような写真を撮ることができました。
私のことを知らなくても、京都のことを知ってる人には「ここ、あそこや!」と思ってもらったり、京都をあまり知らない人にも「京都にはこんなところもあるんや!」と楽しんでもらえると思います。