ベンチマークアプリの結果

ベンチマークとしては、CPU能力を計測する「Cinebench Release 23」と、ストレージを測る「CrystalDiskMark」を実行。ゲーミング性能に関しては「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」、「STREET FIGHTER V ベンチマーク」を試した。AC電源に接続し、電源モードは「最も高いパフォーマンス」だ。

Cinebenchの結果は、CPU(Multi Core)が5178pts、CPU(Single Core)が1442pts、MP Ratioが3.59倍となった。CrystalDiskMarkについては、1GiBを5回測定の条件で、シーケンシャルアクセスのリードは2328.43をマーク。ランダムアクセスについては、RND4K Q32T1でRead 255.01とWrite 300.97を記録している。

  • 「CrystalDiskMark」の結果

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークでは、「高品質」だと明らかにコマが飛び、描写がカクカクした(条件としては解像度をディスプレイに合わせてフルスクリーン表示)。スコアは1746で、結果は「動作困難」の判定に。「標準品質」でも、スコア2347で結果は「重い」に。体感としては、多少の違和感が残り、ゲーム体験としてはギリギリ許容できるクオリティだ。「軽量品質」ではスコアが3093、判定もようやく「普通」になった。

  • 「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(軽量品質)の結果

STREET FIGHTER V ベンチマークは、画面品質「中」設定で「快適にプレイすることができます。」という結果だった。ゲームをプレイする場合は、多くのタイトルで描画品質を調整する必要がある。高品質寄りの設定は厳しいが、趣味としての楽しみ方なら快適にプレイできるだろう。

  • 「STREET FIGHTER V ベンチマーク」(画面品質:中)の結果

なお、ベンチマーク実行中にはファンが回り続けていた。ファンの音をiOSの「音量測定器」アプリで計測してみたところ、ユーザーが操作する位置だと大体40dB台だった。家庭用の暖房が動いている部屋の騒音が30dB台なので、それほど大きな音ではないものの、常にファンがなり続けている状態になったのは、多少気になった部分だ(高負荷が続くとかなり大きなファン音になる)。

ベンチマーク中の本体で暖かくなったのは、キーボード面の奥側に限られた。膝上に乗せて作業しても苦にならない程度の熱さにしかならなかったことは高評価だ。パームレスト部分はほとんど熱くならなかった。

バッテリ持ちについては、検証としてYouTubeでフルHD動画を1時間視聴してみた。画面輝度は25%程度に設定し、電源モードを「最も高いパフォーマンス」を選択した状態で動画再生したところ、1時間でバッテリ残量は91%に減った。単純計算で10時間弱のフルHD動画を再生できるとすれば、Webブラウズやオフィスアプリといった使い方なら丸一日は余裕で持ちそうだ。

画面の輝度を下げたり、電源モードをバッテリ優先にすれば、駆動時間はもっと長くなる。例えば上記の91%時点で、電源モードが「最も高いパフォーマンス」だと残り時間は4時間55分と表示されていた(減り方を考え得るとかなり少なめに設定されてはいるようだが――)。これが「より良いバッテリ」を選択すると、残り6時間39分の表示に増えた。

軽さは大事。コンバーチブル2in1の魅力を再認識

スタイラスペンが付属し、ペーパーレスな環境作りにも強いノートPCはやはり魅力だ。軽量で持ち運びやすく、Tabletスタイルでカメラを使える点なども、個性が立っている。Intel EVOやインタフェース充実など、総合的によくデザインされた使い勝手に優れる1台だと感じた。