インタフェースはThunderbolt 4対応も
インタフェースに関しては、有線LANポートや光学ドライブなどは備えないものの、USB 3.1 Type-Aポート×1基、USB 4 Type-Cポート(Thunderbolt 4、USB PD対応)×2基、HDMI出力×1基、ヘッドホン・マイクコンボジャック、microSDカードスロットなど充実する。こうしたポート類は、前面や背面にはなく、左右側面にのみの配置だ。
カメラが2つ付いている
カメラを2つ搭載している点はユニークだ。ディスプレイ側に1つ(前面)と、キーボード側に1つ(背面)の計2つ。解像度は前面が約92万画素、背面が約800万画素となっている。Web会議などに使う前面カメラにはシャッターが付いており、物理的に撮影を遮断できるため、意図せぬカメラのオンや、Webカメラハッキング防止の面でも安心だ。
背面カメラは、Tabletスタイルで運用するとき、カメラアプリを起動してディスプレイで映り方を確認しつつ、資料や現場の様子をノートPC本体で撮影できて便利だ。ただし作例を見ると、カラーバランスや精細感などは、最新のスマートフォンやタブレットの自動補正機能と比べると少々見劣りする。
ペン付属だからペーパーレスな作業も容易
付属のスタイラスペンは、アクティブ静電結合方式であり、ペン内部に乾電池をセットして使う。ペン先の書き心地は、標準的なワコム製のペンと同じ感覚だ。
プリインストールされたアプリの「TruNote」アプリでペン描画を試したところ、簡単なイラストや文字を描くには、ストレスなく使えた。ペン手元側のスイッチを押しながら描画すると、ペン先が消しゴムに切り替わるといった機能も便利だ。
体感としては、ビジネスシーンでは問題なく使えると思う。具体的には、PDFにサインを書き込んだり、資料に修正指示を手書きで加えたりするには十分だ。ペーパーレスな作業環境下で「手書き」を取り入れられるのはメリットは大きい。手書きの文字や表をデータ化するOCR機能もいろいろと重宝する。
一方、イラストやデザインを作成するなど、クリエイティブな用途で使うには、人によってオススメできるかどうかが分かれそうだ。例えば、趣味で絵を買いてSNSに公開するくらいならば、使用するソフトウェアしだいで実用的だと思う。一方、商業的にイラストを描こうとするなら、ペン先から筆跡までの遅延などを考慮すると、少し心許なくも感じた。