◆Borderlands 3(グラフ21~27)
Borderlands 3
2K Games
https://borderlands.com/ja-JP/
ここからはGame Benchmarkを。まずはBorderland 3。設定方法はこちらのBorderland 3の項目に準ずる。全体的な品質は「高」である。
という訳でまず平均フレームレート(グラフ21)を見ると、Radeon RX 6800 XTがぶっちぎりで、Radeon RX 6800はGeForce RTX 3080と同等という凄い結果に。最大フレームレート(グラフ22)ではGeForce RTX 3000系が健闘しているが、その分最小フレームレート(グラフ23)ではRadeon RX 6800系が巻き返している。実際フレームレート変動(グラフ24~27)を見ると、グラフ21と全く同じ傾向が見事に再現されている。別にGeForce RTX 3080が遅い訳ではないのだが、Radeon RX 6800系は更にその上をいく、という感じになっているのがちょっと恐ろしいほどだ。
◆Dirt 5(グラフ28~34)
Dirt 5
Codemasters
https://dirtgame.com/dirt5
11月6日にリリースされたばかりのCodemastersの新作。AMDはRadeon RX 6800をレビューするにあたり4本のゲームを特に一押ししているのだが、そのうちの1本がこちら。ちなみに残りは
- The Riftbreaker(まだリリース前)
- World of Warcraft: Shadowlands(まだリリース前)
- Godfall(リリースされてはいるのだが、試したらBenchmark Modeが無かったので今回見送り)
となっている。
さてDirt 5であるが、インストール後はまず1回プレイをしないと、メインメニューが出てこない(とりあえず最後尾でいいから、とにかくFinishするのが要件:そういえば昔のGTA 5もそんな感じだった)ので注意。一度プレイが終わると、メインメニュー(Photo11)が出てくるので、ここで"Profile"を選び(Photo12)、更に"Settings"(Photo13)を選ぶ。この中の"Video Options"で描画設定(Photo14)を選んで設定を確定したあと、再び"Settings"メニューから"Benchmark"を選ぶとベンチマークがスタート。約180秒後に終了し、結果が表示される(Photo15)。
ちなみにログファイルは自動で生成されるが、フレームレート変動は表示されないので、OCATを併用した。
そしてPhoto14における設定であるが、
- Image Quality:Ultra High
- VSync:Off
- Dynamic Range:On
- Final Resolution/Render Resolution:1920×1080/2560×1440/3200×1800/3840×2160
- History Resolution:Automatic
- その他全て:Ultra High
としている。
ということでまずは平均/最大/最小フレームレート(グラフ28~30)だが、Radeon RX 6800系の圧勝としても良い結果である。辛うじて4KでGeForce RTX 3080とRadeon RX 6800が同等という恐ろしいレベルで、描画オプション最大なのにこれで4K 60fps以上が楽に実現されるという素晴らしい結果になっている。なるほどAMDが一押しする訳である。フレームレート変動(グラフ31~34)を見ても、2K~3KまではRadeon RX 6800系が圧倒的に有利。4Kにしても、GeFoce RTX 3080がかなりRadeon RX 6800に肉薄してはいるものの、同等というにはちょっと差がありすぎる気がする。
◆F1 2020(グラフ35~41)
F1 2020
Codemasters
http://www.codemasters.com/game/f1-2020/
設定方法はこちらのF1 2020の項目に準じる。描画品質はUltra Highである。
Dirt 5と同じくCodemasterが、でも一応今年リリースしたF1 2020であるが、こちらではGeForce RTX 3000シリーズがもう少し健闘している。ただ平均/最大/最小(グラフ35~37)フレームレートを見ると、もう明確に
Radeon RX 6800 XT > GeForce RTX 3080 > Radeon RX 6800 > GeForce RTX 3070
という性能が示されている格好だ。
しかしフレームレート変動(グラフ38~41)を見ると、意外にGeForce RTX 3080とRadeon RX 6800で同じ程度のフレームレートを示す時間がある(2Kとか2.5Kでこれが顕著)事が判る。つまり、
Radeon RX 6800 XT > GeForce RTX 3080 ≧ Radeon RX 6800 > GeForce RTX 3070
というのが実情に近い。その意味では傾向は多少異なるものの、大きな枠ではDirt 5と同じような結果が見えたとしてもよいと思う。
余談だが、トップのRadeon RX 6800 XT、2Kで平均270fps、最大540fps弱というのは、さすがにベンチマークとしてはちょっと軽すぎなのかもしれない。今後はDirt 5に一本化した方がいいのかも。
◆FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク Version 1.2(グラフ42~48)
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク Version 1.2
SQUARE ENIX
http://benchmark.finalfantasyxv.com/jp/
設定方法はこちらに準じる。今回は高品質のみで実施した。
毎度AMDがIntel/NVIDIAに追いつけないベンチマークとして有名(?)なFF15 Official Benchmarkだが、さてRadeon RX 6000シリーズではどうか? というのが今回取り上げた理由である。まずグラフ42がベンチマークの出すScoreをまとめたもので、Radeon RX 6800 XTはかなりGeForce RTX 3080に近いものの高解像度でやや及ばず。逆にRadeon RX 6800は完全にGeForce RTX 3070と同等以上になった。
OCATを利用してフレームレート変動を取った結果を見ると、平均フレームレート(グラフ43)はほぼスコアそのままの傾向。最大/最小フレームレート(グラフ44・45)はどちらも、「最大フレームレートはGeForce RTX 3000系が、最小フレームレートはRadeon RX 6800系がそれぞれ有利」という先ほどの傾向が再現した格好だ。フレームレート変動(グラフ46~48)もこれを裏付ける格好で、
- Radeon RX 6800 XTは2KでこそGeForce RTX 3080と同等だが、解像度が上がるとやや及ばない
- Radeon RX 6800は概ねGeForce RTX 3070に近いが、細かい落ち込みとかがGeForce RTX 3070よりも少なく、トータルではやや有利
という感じになっている。その意味では冒頭に書いた「NVIDIAに追いつけない」はまだ完全に解消したわけではないが、かなり良い所まで来たというところか。
◆Horizon Zero Dawn(グラフ49~55)
Horizon Zero Dawn
SIE
https://www.jp.playstation.com/games/horizon-zero-dawn/
設定方法はこちらのHorizon Zero Dawnの項に準じる。今回もクオリティ優先で測定を行った。
さて、平均/最大/最小(グラフ49~51)はベンチマークが出した数字をまとめたものだが、最小フレームレートが暴れていて役立たずなのは何時もの通り。そして結果は
Radeon RX 6800 XT ≧ GeForce RTX 3080、Radeon RX 6800 ≧ GeForce RTX 3070
という感じだが、2KだとRadeon RX 6800がGeForce RTX 3080を凌ぐ結果をだしているのも興味深い。
フレームレート変動(グラフ52~55)を見ると、Radeon RX 6800 XTとGeForce RTX 3080はかなり接近しているが、Radeon RX 6800は段々GeForce RTX 3070の傾向に近づいてゆく感じで、それぞれの性能が良くわかる。それにしても相変わらず細かな変動が激しいのがHorizon Zero Dawnの特徴ではあるのだが、強いて言うとRadeon RX 6800系の方が変動が少し少ない気がする。