キー配列は継承、カーソルキーも独立のまま

「守る」という点での2つめが、キーボードだ。

「道具としての使い心地を追求した」というように、軽量化やコンパクト化しても、キーボードの打鍵感は向上させている。フルサイズとなる19mmピッチ、1.5mmストロークを維持。さらに、2段階押下圧キーボードを採用している。また、従来モデル同様に、カーソルキーを独立位置に配置。「カーソルキー自体が小さい、あるいはShiftキーが小さいということがないため、操作しやすくなっている」とする。

  • キーボード面。従来モデル同様、カーソルキーが独立している

そして、3つめが、「MADE IN JAPAN」であるということだ。

島根県出雲市の島根富士通での国内生産体制により、高い品質でのモノづくりを実現。また、武蔵中原のR&Dセンターに設置された各種試験設備を活用した堅牢設計により、200kgfの全面加圧試験、35kgfの一点加圧試験、76cmからの落下試験などをクリア。「軽くなっても、堅牢性は変わらない」と自信をみせる。

底のゴム足を改善、片手で開けるように

日本のユーザーの声を反映しているのも、MADE IN JAPANの強みのひとつだ。

「ACアダプタはUSB Type-Cにして欲しいという要望か数多くあった。また、マスクをしたまま、スムーズに起動させたいという要望もあった。こうした要望に迅速に対応できるのも、MADE IN JAPANならではのメリットである」とする。

ユーザーの声のなかには、軽量化を追求した結果、片手でディスプレイを開けられないということを指摘するものもあったが、今回のUH-Xではこれも解決した。

「片手でディスプレイを持ち上げると、ベース側が軽いため、底面のゴム足がグリップせずに机の上を滑ってしまって開かないという課題があった。そこで、ゴム足の形状を工夫することで、机の上でうまくグリップし、片手で開けやすくなった」という。

  • 四角い形で高さもある、滑りにくくなったゴム足

そして、UH-X/E3では、Wi-Fi 6対応や、5G LTE対応(WEBMARTモデル)といった高速通信にも対応している。これらも日本のユーザーの声を反映して改良したMADE IN JAPANによる成果のひとつといえる。