◆Metro Exodus(グラフ41~47)
Metro Exodus
4A Games
https://www.metrothegame.com/
まず平均(グラフ41)・最大(グラフ42)・最小(グラフ43)を見てみると、これも2Kでは殆ど性能差が見られない。特にRay Tracingを有効にした場合でも、2K及び2.5KにおけるGeForce RTX 3080とGeForce RTX 3090のフレームレートがほぼ重なっている、というあたりは強烈である。3K以降になるとちゃんと分離しているので、その意味でもGeForce RTX 3090はやはり2.5KあたりまではOverkillという感じに見える。
フレームレート変動からは、また別のシーンも見えてくる。2K(グラフ44)で見ると、20秒~50秒あたりではGeForce RTX 3090とGeForce RTX 3080、それにGeForce RTX 2080 Tiまでがグラフが重なっており、これはこれですさまじいのだが、80秒~90秒あたりの落ち込みの部分でGeForce RTX 3080とGeForce RTX 3090のスコアが再び重なっているあたり、ここは実はGPUボトルネックなだけではなく、CPUボトルネックも同時に起しているのではないかという気がする。
2.5K(グラフ45)になると、さすがにGeForce RTX 2080 Tiは完全に分離したが、まだGeForce RTX 3080とは結構重なっている部分もある(50秒~80秒あたりは完全に分離しているが)。明確に分離しているのは3K(グラフ46)で、4K(グラフ47)になるとRay Tracing On/Offであまり性能差が見られないというのも面白い。
◆Red Dead Redemption 2(グラフ48~54)
Red Dead Redemption 2
Rockstar Games
https://www.rockstargames.com/jp/games/info/reddeadredemption2
平均(グラフ48)・最大(グラフ49)が、2Kから綺麗に分離しているのはちょっと珍しい感がある(最小(グラフ50)はもう何の役にも立たない)。
フレームレート変動を確認してみると、2K(グラフ51)では前半(~60秒あたり)まではGeForce RTX 3080とGeForce RTX 3090の結果がかなり重なっているが、その先が明確に分離しているあたり、前半はややCPUボトルネック気味だが、後半はそれが解消した(というか、GPU負荷が上がった)と考えられる。この傾向は解像度が上がっても同じであり、全体的にGPU負荷が高めなゲームである。今回はFavor Quality(20段階中上から6つ目)を選択しているが、恐らくQualityを最大にしたら4KだとGeForce RTX 3090でも60fpsすれすれまで落ちそうである。
◆Shadow of the Tomb Raider(グラフ55~61)
Shadow of the Tomb Raider
SQUARE ENIX
https://tombraider.square-enix-games.com/en-us
こちらも平均(グラフ55)・最大(グラフ56)・最小(グラフ57)を見る限り、2K~2.5KではCPUボトルネックが発生している感じである。
実際フレームレート変動で2K(グラフ58)を見ると、0~40秒あたりはGeForce RTX 3080とGeForce RTX 3090がほぼ重なっているし、その先も大きくは違わない。90秒あたりからはGeForce RTX 2080 Tiすら重なっている状況である。2.5K(グラフ59)でも、80秒以降ではGeForce RTX 3080とGeForce RTX 3090がかさなっている感じであり、一応分離するのは3K(グラフ60)から。完全に別々になるのは4K(グラフ61)という感じになっている。
ちなみに4KでRay Tracingを使うと、GeForce RTX 3090ですら平均で60fpsを切る(70秒~120秒ではちょっと盛り上がるが、その前後の落ち込みが酷い)あたり、Ray Tracingによる映像の改善と天秤にかけると、Ray Tracingは無効でプレイする方が良さそうだ。
◆Tom Clancy's The Division 2(グラフ62~68)
Tom Clancy's The Division 2
Ubisoft
https://www.ubisoft.co.jp/division2/
平均(グラフ62)・最大(グラフ63)・最小(グラフ64)を見る限り、2Kでは完全にボトルネック状況である。ただ解像度を上げると急速にGPU負荷が増えるようで、その先は完全に分離しており、特に最小フレームレートを見るとGeForce RTX 3090は4Kでも60fpsを超えるスコアになっているあたりは期待が持てる。
フレームレート変動を見ると、2K(グラフ65)ではGeForce RTX 3080とGeForce RTX 3090がほぼ重なる形になっており、これが2Kでは明確に分離する。この時点でGeForce RTX 3080とGeForce RTX 3090の間には概ね20fps程度の差が存在する。これが4K(グラフ68)だと概ね10fps程度ではあるが、それでもテスト全域に渡ってこの差が維持されており、明確に性能差がある事が示されている。