外部インタフェース類とBang & Olufsen監修の高音質スピーカー
本体側面のポート類は、左側面に電源ポートとUSB 3.0×1、HDMI 2.0×1、Thunderbolt 3×2(USB Type-C端子)、microSDカードスロット。右側面には、USB 3.0×1とオーディオジャックを用意している。Thunderbolt 3のUSB Type-C端子×2基は、USB Power Delivery(USB PD)、DisplayPort 1.4 Alternate Modeに対応しているため、映像出力とENVY 15への電力供給をUSB Type-Cケーブル1本で行える。
ただし、CPUやディスクリートGPUをフルパワーで利用する場合には、200Wという高出力の付属ACアダプターの利用が基本。この付属ACアダプターは高出力ということもあって、大きく重い。ENVY 15はモバイル向きというわけではないため、それほど大きな問題ではないはずだ。
無線機能は、IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)準拠の無線LANとBluetooth 5.0を標準搭載。生体認証機能はWindows Hello対応の指紋認証センサーだ。指紋認証センサーはキーボードのカーソルキー横に配置している。
そのほかの特徴としては、高音質スピーカーの搭載だろう。本体下部の左右側面付近にステレオスピーカーを搭載しているが、これはオーディオブランドのBang & Olufsen監修の高音質スピーカーとなっている。実際の音も非常にクリアで、ボリュームを大きくしても音が割れることなく、ノートPCとしてもトップクラスの高音質スピーカーと感じた。特に映像を扱う場合には音も重要な要素となることを考えると、この点はうれしい。
スマホと連携してファイル転送を楽に行える
ENVY 15にはオリジナルアプリ「HP QuickDrop」がプリインストールされており、ENVY 15とスマホと連携して簡単にファイルをやりとりできる。HP QuickDropは、iOS・Androidに対応し、スマホにHP QuickDropアプリをインストールしてENVY 15とペアリングさせと、双方の間で簡単にファイル転送が可能となる。
実際に利用してみたが、ペアリングもPCに表示されているQRコードをスマホ側のアプリで読み取るだけと手軽だ。写真や動画の転送はWi-Fi経由のため高速など、かなり便利に使える。
最近はスマホで撮影した動画をSNSに投稿する機会が多いと思うが、HP QuickDropを利用してENVY 15に転送して編集することで、より凝ったコンテンツを制作できるようになる。そういった意味でも、HP QuickDropの存在はENVY 15を活用する幅を広げてくれる。
ほか、ENVY 15のアプリまわりの特徴となるのが、Adobe Creative Cloudを3カ月間無料で使えるキャンペーンが行われている点。2020年12月31日までの期間限定だが、これからクリエイティブな作業をPCで始めたいと考えている人にとって、手軽にAdobe製アプリを利用できるという意味で、うれしい特典だろう。