『がんばれ!!ロボコン』はテレビの人気の高まりと共に、いくつかの関連商品も大好評となった。丸美屋から発売された「ロボコンふりかけ」はロボコンの体型を模した赤い容器に特徴的な真ん丸目玉が描かれた頭部、そして頭上のアンテナ部分が開いて注ぎ口になるなど、ふりかけそのものの美味しさに加えてロボコンのキャラクター性を十二分に活かしたパッケージ戦略をとり、子どもたちから長きにわたって愛された。しかし、なんといってもロボコンといえば、ポピー(現バンダイ)から発売された「超合金」シリーズの大ヒットが特筆すべき事項だろう。
「超合金」は1974年に永井豪原作、東映動画(現:東映アニメーション)製作のロボットアニメ『マジンガーZ』(テレビ放送開始は1972年)の"超合金Z"をイメージした、亜鉛合金製のずっしり重い質感が売りの小型モデルであり、『ゲッターロボ』(1974年/東映動画)や『スーパーロボット マッハバロン』(1974年/日本現代企画)『仮面ライダーアマゾン』(1974年)と続々シリーズ化され、大好評を得た。翌1975年に、超合金シリーズ初のコミカルキャラクターとして「ロボコン」が発売されるとたちまち大評判となり、ロボコンシリーズの第2弾「ガンツせんせい」や、ロボット学校の仲間たちが商品化されていった。
第1期生、第2期生、そして転入生のロボイヌ、ロボカー、第73話から登場した第3期生(ロボメロ、ロボデキ、ロボペケ、ロボリキ、ロボピン、ロボチョイ)、女の子フィギュアであるロビンちゃんまでも商品化され、『ロボコン』は70年代後半における空前の「超合金」ブームのトップを走る大ヒットキャラクターとして愛された。
「超合金」ロボコンシリーズの魅力には、テレビに出てくるロボットキャラクターのイメージを忠実に再現したユーモラスなシルエット、ダイキャストの重量感がかもし出す「ロボットらしさ」、そして各ロボットたちに備えられた玩具的な"ギミック(仕掛け)"の精密さなどが挙げられる。『がんばれ!!ロボコン』放送当時の玩具店やデパートの玩具売り場では、主役のロボコンなどは常に品切れ状態であることがほとんどで、本当はロボコンが欲しかったのに、そのときたまたま店頭に残っていたロボパーを親に買ってもらった……などという思い出を持つ方も多く存在するのではないだろうか。