ディスプレイは5Gスマホと相性の良い「Pro IGZO液晶」

AQUOS R5Gには約6.5インチのPro IGZO液晶ディスプレイが搭載されています。パネルが消費する電力をリアルタイムに解析しながら、表示の書き変えを間欠的に制御できるIGZO液晶ディスプレイならではの高い省エネ性能と、バックライトの明滅制御ができることから、本機では有機ELではなく液晶をディスプレイに採用しています。

シャープの担当者は「5G時代のリッチコンテンツを、屋外などでポータブルに楽しめるスマホに搭載するディスプレイとして、現在の技術ではIGZO液晶が有利と判断した」と話しています。

  • Pro IGZO液晶は120Hzの高速描画に対応。被写体の動きが少ない場合は電力の消費を抑えるため、リフレッシュレートを低く抑えるアイドリングストップに対応しています

なお画面のリフレッシュレートはAQUOS R3と同じ120Hz対応。AQUOS zero2にも搭載されたゲームコンテンツの表示を最適化するゲームモードも引き継いでいます。

本機に搭載されたIGZOディスプレイはパネルの駆動効率をさらにブラッシュアップしたことで、ピーク輝度を1,000カンデラまで明るくしています。また照度センサーのほかにRGBセンサーを載せたことで、周囲の明るさや色温度に応じて画面のホワイトバランスを自動調整する「スマートカラーマッチング」の機能が新たに加わりました。

HDR映像の輝度バランスをコンテンツに応じて調整

屋外でもHDR画質のVODコンテンツなどが快適に楽しめるよう、HDR映像の輝度バランスなどを自動調整する「HDRエンハンサー」も初搭載となっています。

従来モデルから搭載されているSDR画質の動画をHDRライクにエンハンスする「バーチャルHDR」とは異なる機能になります。映像を見比べてみると、HDRエンハンサーをオンにした映像は白飛びや黒浮きが抑えられたナチュラルなバランスに仕上がります。なおAQUOS R5GはDolby Visionにも対応しているスマホですが、HDRエンハンサーはHDR10にHLG、VP9などDolby Vision以外のHDRコンテンツを表示した場合に有効化されます。

  • HDRエンハンサーをオンにするとHDR映像の明部が白飛びせず、暗部のつぶれや黒浮きもバランスよく抑えます