さらに3年先のPCはどうなるの?
──XPSはこれから3年先のPCを具現化したものと話されていましたが、では、いま開発を進めているXPSで目指す3年先のPCはどのような姿をしているのでしょうか。
エイゾール氏:もちろん、いろいろ考えていますが、また公表できる段階ではありません。まだまだ改善できる余地はあります。競合メーカーもXPSに追いつこうとしていますから、引き離すための開発も必要です。
そのような開発には多大な開発費用と時間を用意しなければなりません。こうした取り組みを続けることで、競合メーカーにはできない、そして、誰にも思いつかないような新しい機能を次のXPSに導入しなければならないのです。
DELLと連携したいと考える技術系企業から得た情報や、DELL自身が収集できる膨大な情報から、3年先におけるPCの未来を予測するのは、それほど難しくなくクリアに見通すことが可能です。ただ、5年先となると難しくなり、10年先となると不可能でしょうね(笑)。
2019 CESで登場した2-in-1のInspiron 7000シリーズを見て「XPSとInspiron、ほぼ同じじゃないの」という声が少なくありませんでした。しかし、XPSシリーズの存在意義は「見た目のプラチナ感」「奇抜なギミック」にあるのではなく、3年先の未来を見据えたPCの具現化にある、という言葉が印象的でした。
そして、デルだから3年先の姿を高い精度で予測できる、というパートナーとの強い連携や十分な投資に裏打ちされた自信は、私たちにXPSの将来を期待させるのでありました。