Zen 2コア搭載のRyzenが登場した場合、こちらは確実にチップセットが変わる。理由はIntelと同じくPCI Express Gen4への対応である。Zen 2コアがPCIe Gen4対応なのは明らかとなっており、チップセットとの接続も当然PCIe Gen4になる。恐らくX570とかB550といった製品名になるだろう。
ただIntelと異なり、AMDの場合、SocketはAM4のままだろうと想像される。以前Joe Macri氏(CVP&Product CTO)に確認したが、AM4ソケットそのものは「確か」PCIe Gen4に耐えられるという話だった。
もちろん配線の引き回しとかの問題があるので、マザーボードそのものは交換になる(このあたりはEPYCのDeep Diveでも紹介した話だ)が、ソケットそのものは互換と考えられる。Socket AM5になるのはDDR5が出てくるタイミングで、恐らくは2020年後半~2021年になるだろう。
新チップセットを搭載したAM4マザーは、BIOS Updateさえすれば既存のRyzenでも利用できるだろう(逆にPCIe Gen4を諦めて良いならば、既存のX370/X470マザーボードで新しいRyzenも利用可能になると思われる)。
つまり、チップセットとしての特徴はX470とそれほど変わらないだろう。強いていえば、現在は1ドライブのみに限られているFuzeDriveの制限が、もう少し緩和されるかもしれない。
こちらは早ければ4月、遅くてもCOMPUTEXにはお披露目されるだろう。要するに7nm Ryzenがいつ登場するか次第、というわけだ。