Google関連の機器連携については、Googleアシスタントのセットアップメニューに「デフォルトの音楽サービス」としてGoogle Play MusicとSpotifyのほかにYouTube Musicが加わりました。
デフォルトをYouTube Musicにしておくと、ボーズのGoogleアシスタントを内蔵するヘッドホン「QuietComfort 35 II」からアシスタントの起動ボタンを押して、音声コマンドで「〇〇の音楽を再生して」とリクエストするだけで、YouTube Musicで該当するアーティストの曲をみつけて再生してくれました。
WearOSを搭載するスマートウォッチの中には、Google Play Musicを介してウォッチに楽曲を転送・保存できる製品があります。カシオの「WSD-F20」で試してみましたが、YouTube Musicについてはまだこの機能にアプリが対応していないようです。スマートテレビに最適化されたYouTube Musicアプリも、筆者宅のAndroid TVを搭載するソニーのブラビア「KJ-43X8300D」でチェックした限りではまだないようでした。
音楽と動画をスイッチして楽しめるのが魅力!
サービスインから取り急ぎ半日、あらっぽく使ってみた感触をまとめると、YouTube Musicは音楽と動画をスイッチしながら楽しめるところに大きな特徴があると思います。
うまく使いこなせば、ほかの音楽配信サービスよりもさらに色んな音楽との新しい出会いを掘り下げられそうです。ただし、その魅力は充実した楽曲検索やバックグラウンド再生機能などがフルに使える有料版のYouTube Music Premiumでこそ真価が発揮されます。
となれば、AndroidとWeb版の月額料金は他のサービスとほぼ横並びですが、iPhoneで楽しむとなると毎月1,280円は少し高いと感じてしまいます。いっそのこと、YouTubeの広告もなく、動画のバックグラウンド再生が楽しめるようになる「YouTube Premium」(Android/Webは1,180円、iOSは1,550円)を選んだ方が、これから充実してくるYouTube Originalsレーベルの独自制作による動画も楽しめるようになるので、お得感があるかもしれません。
とにかく筆者には懐かしのアニソンや邦楽アーティストの音楽を「動画をフックに検索・視聴できる」という、YouTube Musicの魅力が刺さりました。
いまメインで使っているSpotifyからの乗り換えも検討してみましたが、家で音楽を聴くときに活用しているスマートスピーカーは近頃Echoシリーズが中心なので、Spotifyは捨てられません。こうなったらYouTube Musicを「買い増し」するか……。お試し期間中にじっくりと悩みたいと思います。