アニメ主題歌の検索は、例えば「ノラガミ」(原作:あだちとか、制作:ボンズ。2014年1月-3月放映)で検索すると「曲」と「動画」が検索結果に並ぶのですが、ここで音楽と動画を一斉に検索して捉まえられるところがYouTube Musicの強みです。
邦楽のメジャーアーティストが歌う主題歌はふつうにほかのサービスでも楽曲検索をかけたらヒットしますが、懐かしいアニメの主題歌、邦楽のアーティストは「動画」の方でヒットして視聴できる場合がけっこうありました。
例えば「ときめきトゥナイト」を検索ワードに設定してみましょう。何ということでしょう。他社の音楽配信では(おそらく)聴けない「ときめきトゥナイト」のオープニングタイトルが「動画」の方でヒットするじゃありませんか。
音声のみ再生とバックグラウンド再生が便利
ここからさらに、YouTube Music Premiumのスゴいポイントを2つ続けてご紹介します。ときめきトゥナイトの場合、動画再生とはいえどレコードのジャケ写が表示されているだけなのであまり気になりませんが、音楽だけ聴きたいのに動画も流れっぱなしの状態が気になることはありませんか。歩きながら音楽を聴いている時はなおさら動画は不要です。YouTube Musicの有料プランなら、映像をストップして「音声のみ再生するモード」が選べます。
そして有料プランは「バックグラウンドで音楽再生」もできます。
スマホを使ってYouTubeを音楽を聴く時には、画面をスリープさせてしまうと音楽が止まってしまうので、画面を点けっ放しにしておくほかに手はありません。YouTube Music Premiumなら、レアな動画の音楽コンテンツを、スマホの画面をスリープさせてたり、メールやTwitterなどほかのアプリを立ち上げながら聴けます。
「動画」のオフライン再生もOK
極めつけは「音楽」だけでなく「動画」のオフライン再生もできます。大容量ではない、比較的小容量のデータプランを契約している人が、YouTube Musicを外出先でも速度制限を気にせず楽しむためにはオフライン再生が不可欠です。
発表会ではキャッシュ(ダウンロード)できる件数が「モバイル端末のストレージ容量が許す限り」と伝えられていました。今回はその限界テストにはチャレンジしていませんが、参考までに、ユーザーの好みに合わせて端末をWi-Fiに接続した時に勝手に「オフライン ミックス」のプレイリストを作ってくれる機能を試すと、1プレイリストあたりのタイトル数を最大「100曲」まで設定できました。
音質は高/中/低の3種類が選べる
ストリーミング・ダウンロード(オフライン再生)の場合、音楽コンテンツは音質を「高/中/低」から選択できます。ビットレートは最大320kbpsから128kbpsまで。動画の場合はオフライン再生が「HD・720p/中・360p/音声のみ」の3段階です。オフラインキャッシュとストリーミング再生を「Wi-Fi接続ができた場合に限る」ように設定もできるので、モバイルデータをうっかり使い過ぎる心配もなさそうですね。
動画のストリーミング再生は、公開されているファイルの最大サイズ解像度まで選択可能です。1080pのミュージックビデオもありました。YouTube MusicがAndroid TVでも使えるようになると、いつか4Kコンテンツも登場するかもしれません。
無料のYouTube Musicでは「バックグラウンド再生」と「オフライン再生」が使えなくなるので、これだけでもまさに飛車角落ち。有料の“Premium”サービスを選ぶ価値はありそうです。しかも音楽・動画再生の合間に「広告」が挟み込まれます。でも実はこのほかにもまだ無料版には使いにくいポイントがありました。