無料版で使いにくいポイント、それは楽曲検索でした。無料版ではまだ、邦楽系アーティストの一部で「曲」「アルバム」単位での検索に難があるようで、有料版では簡単に見つかるアーティストの楽曲が、無料版ではほぼ動画とプレイリストしか表示されない(楽曲単体が出ない)ことがありました。
14日時点の筆者の環境では、例えば無料版で中島美嘉のページを開くと、トップに「シャッフル」と「ラジオ」のアイコンがあり、スクロールしても「動画」「収録プレイリスト」の下に関連アーティストが並ぶだけ(有料版では「雪の華」など楽曲リストが表示されます)。
そして無料版でシャッフルをタップすると、画面には「このアーティストのオーディオトラックが不足しているので、ミュージックビデオだけでシャッフルします」というアラートが出ます。無料版は「音楽のみ」の再生、バックグラウンド再生ともに非対応なので、スマホをスリープさせると音楽はシャットダウンしてしまいます。
無料サービスで音楽のみを再生したい場合は、「プレイリスト」から見つけるか、または「新譜・新曲」に限れば曲を選んで再生できるようです。つまり、無料版サービスの場合は「お気に入りのミュージシャンの聴きたい曲を自由に検索して聴く」ことに一部制限があります。
自動プレイリスト生成機能が楽しい
Google独自開発によるYouTube Musicのレコメンドエンジンの出来栄えについては、もう少し長く使ってみないとわからないので、今回はコメントは控えたいと思います。先ほど触れた「オフライン ミックス」が初めて作られた後、並んだ20曲を眺めてみたら初期設定で選択した「好きなアーティスト」の知っているタイトルばかりでした。もう少し聴き込むと意外な関連アーティストとの出逢いも後押ししてくれるようになるのでしょうか。
YouTube Musicのもう一つの特徴である、ユーザーの行動に合わせた自動プレイリスト作成機能はなかなか使い勝手が良さそう。電車に乗りながら移動していたら「楽しく通勤」というテーマのプレイリストがホーム画面に複数現れました。
同じくカフェにいる時には「カフェで時間を忘れて集中」、自宅に戻ると「自宅で作業」というテーマでそれぞれプレイリストが作られました。自分でまめにプレイリストを作る人には無用の機能かもしれませんが、新しい音楽との出会いを引き出してくれそうなので、もう少し使い込んでみたくなりました。