検索結果を集約したスタートメニュー
軽微な修正だが検索ボックスのレイアウトが変化したことに気づかれる方も多いだろう。アプリに限らずファイルや設定項目を検索できるのは従来どおり。このあたりはインデックス機能と連携しているので変更はなく、提示する情報に若干の変更が加わった。
ご覧のように検索結果をウィンドウ内に集約させることを目的とし、Webサイトの検索結果も使いやすくなっている。ただ、<すべてのWeb検索結果を表示>をタップすると起動するのは、標準のWebブラウザーではなくMicrosoft Edge。素早く起動するためユーザー負担は少ないものの、使い慣れたWebブラウザーを開放しないは少々残念である。
スクリーンショット作成機能を強化
Windowsシリーズは多くのスクリーンショット作成機能を用意してきたが、本バージョンでは一連の機能を整理し、「切り取り領域とスケッチ」に統一した。従来の「Snapping Tool」に相当し、能動的に作成した領域の画像に対して加工や保存を行える。
スクリーンショット作成自体は、[Win]+[Shift]+[S]キーを押すとデスクトップが暗転し、選択した領域をクリップボードに取り組むことも可能だ。下記に示した通知をタップすれば、切り取り領域とスケッチで取り込み、加工や保存もシームレスに実行できる。
筆者を含めたIT系ライターの多くは、専用の画面キャプチャーツールを常駐させ、記事執筆時の撮影を行ってきた。だが、本機能はファイルに出力までに1ステップの操作を必要とするため、代替するまでには至らないものの、新たにツールをインストールできない環境や、画面キャプチャ方法を知らない方に使って頂きたい機能である。
「BIZ UDフォント」でユニバーサルフォントを拡充
Windows 10 バージョン1803では「UDデジタル教科書体」の標準搭載が話題になったが、バージョン1809では同じくモリサワ製BIZ UDフォント2書体が加わった。BIZ UDゴシックは2スタイル、プロポーショナルであるBIZ UDPゴシックも2スタイル、BIZ UD明朝は2スタイルとなる。
モリサワのプレスリリースによれば、Officeシリーズに最適化した各BIZ UDフォントの無償版をWindows 10にバンドルした形だ。ただし、Office 365を確認したところ、既定フォントは遊明朝である(バージョン1810で確認)あり、今後テンプレートの変更が加わるのか不明だが、日本語フォントの選択肢が広まるのは大きい。