Series 4向けに、工夫を凝らした新しいウォッチフェイスも用意されている。その中でも特に手が込んでいるのは、炎・液体金属・煙のフェイスだった。
筆者は特別に、これらのウォッチフェイスの制作風景を見学できた。そこではコンピュータグラフィックスではなく、実写映像が収録されていたのである。
まず、Apple Watchの寸法を大幅に拡大した、角が落とされた文字盤の型を制作し、その型には0時から11時までの位置に立体的な仕切り版のようなものを設置。この中で火をたいたり、実際の液体金属を流し込んだり、逆さに固定して煙を流し込む様子を、スローカメラで撮影していたのである。こうして何度見ても飽きない、文字盤が作られていたのだ。
なお、watchOS 5にアップグレードしたこれまでのApple Watchでも、前出3種のモーション写真の文字盤を設定できる。ただし映像が表示されるのは、中央の丸い文字盤の中だけに限られる。このあたりの差別化は当然のこととして、縁まで敷き詰めたディスプレイの特徴を強調するものになっている点は指摘しておきたい。