ディスプレイの形状が四角形から角丸の四角形に変わったことで、インターフェイスのデザインも変更された。iPhone Xで角丸のオールスクリーンを採用した際もそうだったが、Appleはディスプレイのシェイプが変われば、それに合わせてインターフェイスも設計し直さなければならない、と考えているようだ。
ということもあって、同じwatchOS 5が利用できるApple Watchでも、過去の製品とSeries 4では、細部が異なるのだ。例えばインターフェイスに現れるボタンは、これまでは角丸の四角形だったが、Series 4では左右の短辺が完全に弧を描く形状に変更されている。またタイプフェイスも、コーポレートフォントのSan Franciscoの丸いバリエーションである「San Francisco Rounded」に切り替えられた。
インターフェース周りだと、デジタルクラウンも再設計され、回転させる際の感触フィードバックにも細かい配慮がなされている。例えばメールや通知のプレビューのように、文字列が何行にも渡って表示されているものをクラウンを回してスクロールすると、1行ごとにカチカチとフィードバックがあるが、ボタンが表示されている部分にさしかかると、ボタンごとにクリックが返ってくる。そして内容の終わりには、やや強めの感触が戻ってくるのだ。
デジタルクラウンを操作する際にも、大抵は文字盤を見ているだろうが、注視しなくても、そのコンテンツの表示の状況が手首に伝わってきて、楽に認識できるようになっているというわけだ。これは使用感において、新しい「心地よさ」を提供してくれるものである。