Codemasters
http://www.codemasters.com/game/f1-2018/
ThreadRipper 2のレビューでも書いたが、8月24日に無事F1 2018が発売されたので、こちらに置き換えた。といっても、基本DirectX 11ベースで、今回のテストの中では軽めの部類に属する(ので、描画オプションはフルにした)。
測定手順はF1 2017とまったく一緒である。まずMain Menu(Photo31)でF2を押し、Game Option(Photo32)でSettingsを選択(Photo33)。ここで"Graphics Options"を選ぶ(Photo34)。まずVideo Mode(Photo35)で解像度とVsync、Anti-Aliasing、Anisotropic Filteringなどを設定した後で、再びGraphics Optionsに戻り、Advanced Setup(Photo36)でDetail Presetを設定し、もう一度Graphics Optionsに戻る。
その後でBenmark Mode(Photo37)を選択し、"Run Benchmark Test"を実施すればベンチマークが開始される。ベンチマークが終わると結果が表示されるが(Photo38)、この結果はMy Gamesの下にXMLの形で保存されるので、画面の数字を手で写す必要はない。
F1 2018で大きく変わったのは、ついにフレームレート変動が取得できるようになったことだ。XMLの形でサマリーが出ると同時に、フレーム毎の所要時間がcsvの形で出力されるので、分析には大きく助かる。それはいいのだが、なぜかベンチマークスタートとフィニッシュの画面をbmpで記録してくれるという、いまいち意味の分からない機能も付いた(Photo39)。
テスト設定であるが、そんなわけでVideo Mode画面で
- Resolution:1920×1080/2560×1440/3200×1800/3840×2160
- Refresh Rate:Auto
- Display Mode:Fullscreen
- VSync:Off
- Anti-Alias:TAA
- Anisotropic Filtering:16x
とし、それ以外はデフォルトのままとする。またAdvanced Setupで
- Detail Preset:Ultra High
とし、それ以外はデフォルトのままとする。この状態で解像度毎に3回ベンチマークを行い、平均を取っている。
それでは結果を紹介する。グラフ9~11がサマリーである。平均フレームレート(グラフ9)/最大フレームレート(グラフ10)/最小フレームレート(グラフ11)すべてで、SuperPosition同様にきれいに結果が分離しており、わかりやすい。
ここではGeForce RTX 2080がGeForce GTX 1080 Tiにはっきりと差をつけており、Full HDだと20fps近い差になっている。そもそもの性能が異なる感じである。GeForce GTX 1080でも4Kで50fps近くでているから、今回のテストの中では比較的「軽い」テストといえるが、こうした軽めのゲームだと案外差が付きにくいかと思いきや、意外にはっきりと性能差が示された。
グラフ12~15は実際のフレームレート変動を解像度別にまとめてみた。一番厳しいのは40秒付近と60秒付近(低速コーナーで、比較的速度を落として回る関係で多数の車の描画が発生する)だろう。
例えば4K(グラフ15)の場合、GeForce GTX 1080は常に40~60fpsの間で推移するので、もう少し描画オプションを下げる必要がある。GeForce GTX 1080Tiは頑張っているが、時折60fpsを切る。
それに対して、GeForce RTX 2080はその頻度が大幅に減っており、ベースの性能が結構上がっている。GeForce RTX 2080 Tiは完全に頭一つ抜けていて、もっと負荷を掛けても大丈夫そうだ。