前置きが長くなったがテストに入る前に評価機材を紹介したい。今回届いたのはGeForce RTX 2080 Founder Edition(Photo05~17)とGeForce RTX 2080 Ti Founders Edition(Photo18~29)である。
カードの外形寸法は両製品とも同一で、270mm×100mm(NVLinkのコネクタカバーを入れると103mm)×39mm(実測値)となっており、常識的な大きさといえる。重量はGeForce RTX 2080が1271.5g(実測値)、GeForce RTX 2080 Tiが1319.6g(実測値)とちょっと差がある。実際に持ってみると重さの違いを判別できた。
またPhoto10/23で判るようにDVIコネクタがバックパネルからは廃されたが、まだDVIケーブルを利用するユーザーのために、DisplayPort⇔DVIの変換ケーブルが付属していた(Photo30)。
さて、テスト環境であるが表2の通りである。比較対象は同じNVIDIAのGeForce GTX 1080 Founders EditionとGeForce GTX 1080 Ti Founders Editionを用意した。あとはいつもの環境である。
CPU | Intel Core i7-8700K | |
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M/B | ASUS ROG STRIX Z370-F Gaming (BIOS 1002) |
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メモリ | Corsair CML16GX4M2A2666C16 (DDR4-2666 CL16 8GB×2)×2 |
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ストレージ | Intel SSD 600p 256GB(M.2/PCIe 3.0 x4) (Boot) WD WD20EARS 2TB(SATA 3.0)(Data) |
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グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1080 Ti Founder Edition NVIDIA GeForce GTX 1080 Founder Edition (GeForce Driver 399.24 WHQL) |
NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti Founder Edition NVIDIA GeForce RTX 2080 Founder Edition (GeForce Driver 411.51) |
OS | Windows 10 Pro 64bit 日本語版 Version 1803 Build 17134.1 |
ちなみに今回のテストでは、RTCoreを利用してのリアルタイムRay Tracingのテストは行っていない。理由は簡単で「対応しているソフトがほぼない」からだ。Battlefield Vは正式出荷が11月に伸びており、機材が届く前にOpen Betaも終了してしまった。
今回入手できたソフトの中で唯一対応を表明しているのはShadow of the Tomb Raiderであるが、RTCoreを使ったRay Tracingはまだ提供されていない。設定項目でも確認できなかった(これについては後述)。ということで、とりあえず今回のテストではRay Tracingのことは忘れて、既存のゲーム類がどんな性能で動作するかという観点で評価を行った。
なおグラフ中の表記だが
- GTX1080:GeForce GTX 1080 Founders Edition
- GTX1080Ti:GeForce GTX 1080Ti Founders Edition
- RTX2080:GeForce RTX 2080 Founders Edition
- RTX2080 Ti:GeForce RTX 2080 Ti Founders Edition
をそれぞれ示している。