さて、発表会の招待状が発送された先週、Apple系のブログメディア、9to5macが、新製品と噂されるiPhone XsとApple Watch Series 4の画像を公開した 。
招待状のイラストや文字に用いられていたゴールドのカラーと、公開された画像のカラーがマッチしていた点に筆者は注目している。その後もiPhoneに関するリークは続き、6.5インチの有機ELディスプレイモデルはiPhone Xs Maxになると報じている。
一連の9to5macからの情報については、必ずしも鵜呑みにはできない。例えば、iPhone Xsの名称については、モデルの識別に接尾語を入れないアイディア、すなわちiPad Proのように同じ製品名をインチ数で区別するという説も流布していた。個人的には、さすがに「MAX」という接尾語は選んで欲しくないと思っている。それではエレガントなブランドイメージを作ってきたiPhoneの努力を崩壊させてしまう。
また、リーク画像にはないが、6.1インチ液晶ディスプレイを備える廉価版については、699ドルになるだろうという予想が出ている 。この価格はiPhone 8 64GBモデルと同じ価格で、5.5インチの大画面モデル、iPhone 8 Plusと比較すると、画面サイズが拡大し価格が100ドル値下がりすることになる。その点で「廉価版」という表現に当てはまる。
例年、第3四半期決算、第4四半期決算は、併売している廉価モデルの売上比率が高まり、平均販売価格が600ドル前後へ落ち込む傾向にあった。しかしiPhone XとともにiPhone 8シリーズも好調なことから、2018年第3四半期は700ドルを大きく上回った経緯があった。 廉価版iPhoneに対する699ドルからという価格は、iPhoneの2018年のセールスパターンに、大画面という付加価値を追加させるという展開になるだろう。