XZ3は、基本テーマは受け継ぎつつデザインを進化させ、有機ELディスプレイの採用、各種AI機能の搭載などによって、従来モデルから進化し完成度が高められています。歴代XZシリーズの中でも、特に魅力的な存在となることは間違いなさそう。
ただ、ソニーらしさが感じられないというか、製品にインパクトがあまりないというのも事実。デザインにしても、他に似たようなものが存在しているし、機能面も”これぞソニー”と呼べる革新的なものが見あたりません。
リアのメインカメラはモジュールがXZ2と同一だし、SoCを含めたスペックもほぼ同等。XZ2 Premiumに搭載されるデュアルレンズカメラが搭載されていれば、まだ印象は変わったかもしれませんが、競合に比べて1歩2歩遅れていると感じてしまう部分もあります。
XZ3も悪くはないですが、他社の後追いという印象のない、革新的な機能を搭載したソニーらさの感じられる製品の登場に向け、さらなる奮起を期待したいところです。