ネットワークは、デュアルSIMに対応しており、しかも両方とも4G対応。国内向けのVoLTEにも対応するDSDV(デュアルSIM/デュアルVoLTE)に対応している点もポイントです。MNOの音声SIMにMVNOのデータSIMを組み合わせるといった使い方でも1台で収められるのがDSDSのメリットで、VoLTEにも対応していて安心できます。

  • デュアルSIMの設定画面。SIM1にau SIM、SIM2にドコモSIMを刺していますが、SIM1はVoLTEになっています(左)。主要MVNOのAPN設定はインストールされているようです(中央・右)

手元のNTTドコモとauのSIMで試してみると、auだと「VoLTE」表記が出ますが、ドコモSIMだとVoLTE表記が出ません。同社によれば現時点で国内3キャリアのVoLTEの周波数には対応しているようですが、正式な各キャリアのVoLTE対応は表明しないということでした。少なくともau VoLTEは利用できそうです。

国内用のSIM、海外でのデータ通信用SIMという使い分けができるのもデュアルSIMの強みです。最近だと、グローバルで使えるローミングSIMが一般的になってきましたが、そうした場合も国内SIMとローミングSIMを刺しっぱなしにできるので便利です。

ただ、残念ながらmicroSDカードと2つ目のSIMスロットは排他利用となっています。内蔵ストレージが大きいので、microSDカードがなくても通常であれば問題ないでしょうが、データ移行などで利用する場合の差し替えの手間はありそうです。

また、このタイミングの製品でmicroUSBを採用している点も気になるところです。今どきなら、USB Type-Cを採用して欲しかったところです。ただし、独自の急速充電技術「VOOC FLASH CHARGE」には対応していますので、同梱のアダプターを使って高速な充電が可能です。