最後にパフォーマンスを見てみましょう。今回は総合ベンチマーク「PCMark 8 v2.10.901」、グラフィックベンチマーク「3DMerk 8 v2.5.5029」、CPU/OpenGLベンチマーク「CINEBENCH R15」、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 6.0.1」、バッテリーベンチマーク「BBench」を実施しました。
各ベンチマークは、PCの温度・冷却機能を制御するユーティリティー「HP Command Center」で「システムのパフォーマンス、ファン、および温度を最適化します」を選択して実施しました。バッテリー駆動時には「ゲームまたはCPU使用率の高いソフトウェアに最適」は選択できないので、ノートPCの実際の利用状況と離れてしまうためです。
HP ENVY 13は「Core i5-8250U」を搭載していますが、PCMark 8、3DMark 8、CINEBENCH R15で高いスコアを記録しました。特にCINEBENCH R15のCPUスコアは「642 cb」と、「Core i7-8550U」搭載ノートPCと同等のスコアをマークしています。
Core i5-8250Uは4コア8スレッド化されており、前世代より大幅なパフォーマンスアップを実現しています。その処理能力を、HP ENVY 13は優れた放熱設計によって最大限に引き出せているのだと思われます。
バッテリー駆動時間は、バッテリー残量5%までで9時間33分13秒という結果でした。カタログスペックの14時間動作させるためには、かなり極端な省エネ設定、運用が必要となります。
1万円差を惜しまず上位モデルを買うべき!
13インチクラスのノートPCは携帯性と操作性のバランスがとれており、モバイル用途にちょうどよいサイズです。1.27kgというボディはいまでこそ重く見えるかもしれませんが、毎日携帯していても負担にならない重さではあります。Type-C、Type-AとUSB端子が新旧搭載されている点も使い勝手がよいですね。
メモリカードスロットがmicroSD仕様なのは残念ですが、小型のカードリーダーを携帯するなり、デジタルカメラと直結することで解決します。デジタルカメラによっては、Wi-Fiを使って撮影した写真をノートPCへとワイヤレス転送できる製品もあります。
最後の悩みはベーシックモデルとスタンダードモデルのどちらを選ぶかですが、これは後者が鉄板。ベーシックモデルが搭載するCPUは2コア4スレッドの「Core i3-8130U」で、メモリもスタンダードモデルの半分の4GB。長く使うことを考えたら、1万円差を惜しむべきでありません。
メーカー | 日本HP |
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ディスプレイ | 13.3型フルHDグレア(タッチ対応、LEDバックライト、1,920×1.080ドット) |
CPU | Intel Core i5-8250U(4コア8スレッド、1.60/3.40GHz) |
メモリ | 8GB LPDDR3-2133 |
ストレージ | 256GB SSD(PCIe NVMe M.2) |
グラフィックス | Intel HD Graphics 620(CPU内蔵) |
OS | Windows 10 Home 64bit版 |
ネットワーク | IEEE 802.11 ac/a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.2 |
インタフェース | USB Type-C 3.1 Gen1(左側面×1)、USB Type-A 3.1 Gen1(左側面×1、右側面×1)、microSDメモリカードスロット(左側面×1)、ヘッドセットジャック(左側面×1)、指紋認証センサー(右側面×1) |
Webカメラ | 92万画素 |
バッテリ駆動時間 | 約14時間 |
本体サイズ/重量 | W306×D212×H15.0~16.5mm / 約1.27kg |