新搭載されたアプリの中で、「ボイスメモ」と「ホーム」を試してみた。まずはボイスメモから見ていこう。
iPhoneにおけるボイスメモはこれまで、AACフォーマットの音声として録音とトリミングができるアプリだったが、macOS Mojave(とiOS 12)に搭載されるボイスアプリでは、主に編集機能が強化されている。
録音した素材のトリミングができるのは変わらないが、選択箇所を再録音したり、録音を挿入したりできるようになった。録音した音声の空白の部分をカットする、といった編集も、ボイスメモアプリ内で行える。
ボイスメモは新たにiCloudにも対応したため、iOS 12が配信されれば、iPhoneで録音した音声が自動的にMacに同期され、編集や活用ができるようになる。iPhoneで外出先の会議や授業を録音しておき、Macで聴きながら資料やレポートをまとめる際にも、音声ファイルの移動は必要ない、ということになるのだ。
ユーザーインターフェイスはシンプルで、ボタンの数が少ないというのは、これまでのMacアプリっぽくない。ただ、全体から特定の箇所をタップして選択したり、拡大表示されている部分を編集する、といった作業は、マウスカーソルを用いて快適に行える。
ほとんど同じ画面デザインでiPadではタッチによる操作を行うのだが、マウスとタッチの違いを意識する以上に、同じ操作性で利用できる点が勝っている、という印象だった。つまりこれは、MacかiPad、どちらかで操作方法を覚えれば、どちらのアプリも上手く使いこなせる、ということを意味する。
アプリの共通化には、そうしたメリットが生まれてきそうだ。