技術的な側面から見れば、CarPlayを通じて接続される車載機の画面では、簡素で大きなアイコンがあしらわれた横長画面のホームスクリーンでタッチ操作を行え、また前述のようにハンドルのボタンでの操作にも対応する。
ちなみに、車載機の画面外のボタンを触ると、画面は一瞬で車載機のメニューに切り替わる。車載機のメニューの切り替えがそこまで瞬時ではないことを考えると、CarPlay表示中は車載機が特別な処理を行っているわけではないのが分かる。
簡単に言えば、車載機の画面を、iPhoneが乗っ取っている状態だ。これに加えて、タッチ操作やボタンの操作などの情報をフィードバックし、インタラクションを実現していると見ればよいだろう。
車載機はCarPlayと自前のインターフェイスを切り替えながら操作できるが、iPhone側はCarPlayで操作しているアプリを利用することになる。もちろんマルチタスクをサポートしているため、CarPlayで地図を見ていてもiPhone側にTwitterの通知を受け取れるが。
前述の通り、CarPlay対応のアプリも、基本的にはiPhoneにインストールされているアプリがCarPlayをサポートしていて初めて、車載機の画面から利用できるという仕組みだ。車載機にCarPlayアプリをダウンロードする、という構造ではない。