Photo07でもちょろっと出てきたが、Workstation向けビジネスも順調だそうだが、ここにRyzen Proのみならず、Ryzen Threadripperも本腰を入れて提供しているという(Photo20)。同じ価格ならIntel向けよりも高い処理性能が出せる(Photo21)というのが同社のウリで、すでに15社から25以上のシステムが提供されているとしている(Photo22)。

  • Photo20:Ryzen Pro 5~7を利用したエントリレベルワークステーションの上位向けに、Ryzen Threadripperのシステムも提供を始めているそうで。ただし注意書きにもあるように、ハイエンドはEPYC 1Pである

  • Photo21:プロセッサ価格が999ドル程度、ということでCore i9-7900Xが引っ張り出された模様。日本だとCore i9-7900Xが10万円ほど、Ryzen Threadripper 1950Xが11万円ほどで、同程度として差し支えない程度か。Core i9-7920Xだと14万円近いので、i9-7900Xとの比較は妥当だと思う

  • Photo22:日本では馴染みの無いインテグレータばかりなのが残念

そのRyzen Threadripperだが、12nmプロセスを利用した第2世代製品を、OEM向けにサンプル出荷していることが明かされた(Photo23)。このあたりの詳細が公開されるのは、おそらく6月のComputexのタイミングではないかと思う。

  • Photo23:もっとも現状ではこれ以外の情報は一切なし

次がServer向け。本格的なDeployというよりは、OEMあるいは顧客の下で評価・運用テストという段階に留まっているので、それほど数が出るわけでもないが、こちらも出荷数量が急速に伸びている(Photo24)という。

  • Photo24:これはそれだけ多くの顧客が評価を始めるようになった、という意味に捉えるのが正しいと思う

"THIS IS EPYC"で競合を強烈に挑発

この勢いをさらに加速すべく、同日より"THIS IS EPYC"というキャンペーンを打つことにしたそうである。Photo26~30あたりまではスライドもお行儀が良いが、Photo31~35あたりはOEMまで巻き込んでおり、Photo36~38あたりは、「ああ、ジェリー・サンダースの会社だなぁ」という感じで、なんというか玄関の胸像の存在がぴったりくる感じである。

  • Photo25:Marketing Messageとしては非常にシンプルかつ強力で分かりやすい。「これだけなら」

  • Photo26:「32物理コア・64スレッドなのはEPYC」

  • Photo27:「ソケットあたりメモリチャネル8本なのはEPYC」

  • Photo28:「PCIe 3.0レーンを128本出せるのはEPYC」

  • Photo29:「2ソケットサーバーで最大4TBの物理メモリを搭載できるのはEPYC」

  • Photo30:「メモリ帯域が最大33%高いのがEPYC」

  • Photo31:「メモリ容量が最大160%大きいのがEPYC」

  • Photo32:「DELL EMC POWEREDGE R2575で25%性能が高いのがEPYC」

  • Photo33:「パケット処理のコストを半減できるのがEPYC」

  • Photo34:「HPE PROLIANTはEPYC」

  • Photo35:「DELL EMC POWEREDGEはEPYC」

  • Photo36:「2Pが1Pより良いというのは、1PがEPYCでない限り正しい」

  • Photo37:「Xeonを導入したからといって首にはならなかった。『これまでは』」

  • Photo38:「Xeonは『素晴らしかった』。いまではクズだが」