春は進学・進級の季節。新生活を目前に、パソコンも新調したいという人も多いはず。そんな学生の強い味方が学割制度だ。学割を設定しているメーカーは多数あるが、Appleの学割制度は一味違っているのをご存知だろうか?
新iPadが発表されたAppleのスペシャルイベントのテーマは「教育」だったが、Appleは古くから教育市場に力を入れてきたメーカーだ。そんな背景もあって、Appleは学生や教育関係者向けに学割制度を提供し続けている。
Appleの学割制度は基本的にAppleのインターネット直販サイト「Apple Store」の「学生・教職員向けストア」や全国の直営店、または大学内の生協店舗などで利用できる。割引率はモデルによって異なるが、Macについては概ね2%〜8%程度の割引が受けられる。iPadの場合は統一で2,000円引きだ。え、そんだけ? と思うかもしれないが、Apple製品はほぼ日本全国で均一価格な上に、量販店のポイントなどもほとんど付かないのが定例だ。直営店での初売りセールを除けば、ほぼ最安で買えるチャンスといっていいだろう。ちなみに割引は本体価格に加え、CTOのオプション価格も少しずつ安かったりするので、カスタマイズするほどお買い得だ。
購入できる台数には上限があり、Macはデスクトップ、ノート、Mac miniが年間「各1台」まで(この場合の1年は「4月1日〜3月31日」)。つまりiMac ProとMac miniとMacBookならそれぞれが学割で購入できてしまう(ただしMacBookを買ったらMacBook Proを学割で買えるのは翌年度)。さらに、iPadが年間2台まで、ディスプレイが年間2台まで、ソフトウェアが各タイトル年間2本まで、とある。「各タイトル」というのは、たとえば「FinalCut Pro XとLogic Pro Xを2本まで」ということだ(ただし「教育機関向けPro Appバンドル」という22,800円でFinal Cut Pro X、Logic Pro X、Motion 5、Compressor 4、MainStage 3のセットがあるが、これが上記タイトルに含まれるかは不明)。いずれにしてもこれだけ購入できれば、よほどのことがなければ十分だろう(というか、そんな金銭的余裕のある人は学割なんぞ使わずに経済に貢献していただきたい)。
ちなみにMac、iPadに加えてもう一つ、学割を受けられるのが、延長保証制度の「AppleCare+」だ。実はこれ、「学生・教職員向けストア」経由で購入すると、約10%もの値引き率になる。特にノート型Macの場合、落下等でも割安な修理費で2回まで修理できるなど、AppleCare+による恩恵はかなり大きいので、予算に余裕があれば、ぜひ合わせて購入しておくことをお勧めする。なお、割引が受けられるのはMac向けのAppleCare+だけで、iPad向けのものは割引が設定されていない。