Bloombergの記事では、AirPodsのアップグレード内容に関し、この製品の要とも言える音質について言及されていなかった。
音質については、ドライバーの変更や耳への装着方法の改善なども伴うため、AirPods自体のデザイン変更が必至となる。ただAirPodsがデザインを変えて、音質面のニーズに応えることは考えにくい。それの追求についてはBeats製品の役割、と割り切っていると考えることもできるだろう。
また接続性については、現状で申し分ないが、既に規格が策定されたBluetooth 5.0は、AirPodsに対してもメリットをもたらす可能性がある。通信の高速化や距離の延長、同報送信機能を実現しながら低消費電力を維持することができる。例えばハイレゾ音源への対応、連続再生時間の延長なども期待できるかもしれない。
ただし、Bluetooth規格のメジャーバージョンアップとなるため、AirPodsが新規格に対応しても、送信相手となるiPhoneやMacも刷新されなければ、古い規格での通信を余儀なくされる。そのことから、新しいAirPodsが登場するなら、次期iPhoneの投入タイミングとなる2018年9月以降になると考えられる。
現在、AirPodsにはW1チップが内蔵されており、Apple Watch Series 3にはW2チップが採用されている。もし2018年にApple WatchとAirPodsが刷新されるなら、同じW3チップを搭載することになるのかもしれない。