AMDは基本的にAM4を3年間維持する予定であり、2016年のLaunch(Bristol Ridge)から数えると2018年中は基本的にAM4のままである。もっと言えば恐らく2019年もAM4のままで、トランジションが発生するのは(IntelのX299同様に)DDR5とPCI Express Gen4が普及し始める2020年となると思われる。

  • エアコンの室外機の上で爆睡

    夏場、くそ暑いというのにエアコンの室外機の上で爆睡するヴィーノ(右上)と、その室外機の排気がモロにあたる場所で寝ているポン太(左下、半身)

もっともJoh Macri氏(VP&CTO)に以前確認したところ、AM4のソケットそのものはPCI Express Gen4でも「確か大丈夫だったと思う」という話だった。ただPCI Express Gen4ではマザーボード上の配線距離の上限がPCI Express Gen3の半分になり、これを超える場合はReTimerが別途必要になる。

その意味では「AM4そのものはPCI Express Gen4に対応といってもマザーボードが対応できるとは限らない」というわけで、プラットフォームが変わらなくてもマザーボードの買い替えは必須になりそうである。

DDR5の方は更にシビアな気がするが、こちらも当然マザーボードの買い替えが必須になる(DIMMソケットそのものがまた非互換になると思われるため)わけで、Zen2コアかZen3コアのあたりまではAM4のまま行くことになると思われる。

3月ごろを目処にX470/B450を追加?

恐らくその2019~2020年まで、現在のX370/B350チップセット搭載のマザーがそのまま利用できるはずだが、それだとマザーボードメーカーにとっては新製品を作りにくい。機能的にはさして違いがなくても、何かしら新チップセットを出してくれないか? というリクエストがAMDに寄せられるのは当然である。

これに向けて3月ごろを目処に、X470/B450というチップセットを予定しているという話が聞こえてきている。ただこれにどんな機能が追加されるか(というか、X370/B350と何が違うか)は定かではない。

ちなみにThreadRipper向けのX399についても、更新という話は聞こえてこない。ThreadRipperの場合、チップセットにいろいろ突っ込んで、CPUとのLinkでボトルネックになるよりは、周辺機器を直接ThreadRipperにPCI Expressレーンに繋ぐほうが柔軟性もあるし性能も出しやすい。

もちろん。これはやや高くつくソリューションだが、もとが高価格帯商品だから、ここで多少ケチるよりは、いろいろ後付で乗せてゴージャス感を出すほうが得策だろう。次のThreadRipperは恐らく12LPPで製造されるZen+コアベースのものだろうから、基本的にはX399で問題にならない。X499が出るとしたら、恐らくは7nmを利用したZen2コアベースの製品が投入されるタイミングではないかと思われる。