F20Xの仕様を簡単におさらいしておきましょう。F20Xは、Android Wear 2.0を搭載した、いわゆるスマートウオッチの一種。1.32インチのカラー液晶(320×300ドット)を備えており、BluetoothやWi-FiでAndroid端末、iPhoneと接続することで、いろいろと便利に使えます。耐衝撃性はもとより、-10度までの耐低温仕様、米軍の物資調達規格「MIL-STD-810G」に準拠する耐環境性能を備えています。雪山でも安心ですね。

  • PRO TREK Smart、WSD-F20X、たんばらスキーパーク

    スマートフォンとの連携により、様々な対応アプリを使用できます

ベースモデルの「WSD-F20」と同様、F20Xも「低消費電力GPS」や「オフラインで使えるカラー地図機能」が利用できます。ゲレンデでマップが使えると、どんなときに便利でしょうか。

例えば、たくさんのコースが用意されている大きなスキー場なら、どこを滑るか、その都度確認できます。「ここのコース、まだ滑っていない」「あちらのリフトに乗ろう」といったことにも気付けるでしょう。また、F20X単体で現在地を確認できるため、天候が荒れた場合にも善後策がとれそうです。「遭難したときにも使えそうですよね」と筆者。「遭難しないために使うんだよ」と編集長+カシオの中の人。

  • PRO TREK Smart、WSD-F20X、たんばらスキーパーク

    F20X単体で、現在地を確認する、地図上に情報を残すといった機能が利用可能。スキー場でスマホの電波が入りにくい場合も、Mapboxの地図が見られるのは便利

特に「アクティビティ」アプリのスノーモードを使えば、スキーやスノーボードで滑った軌跡を地図上に表示するだけでなく、トップスピード、高低差、距離、タイムも計測できます。1本1本の滑走をあとからデータとして楽しめる設計です。さて、インストラクターに話を聞いている最中から、隣の編集長は早く滑りたくて仕方がないといった様子でした(編集長:そんなにソワソワしてた?)。