――新作映画『平成ジェネレーションズFINAL』では、テレビシリーズ当時の衣裳を着て演技をされたということですが、久々に映司とアンクになられたとき、どんな思いを抱かれましたか。
渡部:もう終始、楽しかったとしか言いようがないですね。
三浦:そうです。楽しかったという言葉しか出てきません。
渡部:まる1日かかって撮影していたのですが、あっという間に終わっちゃった感じ。1日が長いな、とはまったく思いませんでした。テレビシリーズを撮っていたときの、無邪気に一生懸命頑張っていた記憶に戻りながら、6~7歳くらい若返った気持ちでやっていました。
三浦:僕自身、今よりも当時のほうが大人っぽかったように思います。頑張っていたというのもあるけれど、あのころはとにかく「大人にならなきゃ」「しっかりしなきゃ」と気を張っていた時期でした。今だと、いろいろなことに興味を持つようになって、ひとつひとつのことにじっくり取り組むように気持ちが変化しました。この状態で、昔の自分がいた場所へタイムスリップさせてもらって、すごくよかったと思います。朝から晩まで24時間も撮影していたわりには、ぜんぜん疲れませんでしたね。
――テレビシリーズ放送から7年という月日が経ち、お2人も"レジェンド"となって後輩ライダーのビルドやエグゼイドを助ける立場になりました。今後も仮面ライダーシリーズがいっそう発展していくことと思いますが、将来的にお2人が子どもを持つようになったとき、お子さんに『オーズ』を見せたいと思いますか。
三浦:そういうの、ありえますね。
渡部:そうだよね~。
三浦:僕は絶対に見せません。
渡部:ええ、どうして?
三浦:もしも自分の子どもがアンクみたいな態度になったら困るじゃない(笑)。
渡部:なるほど(笑)。僕は見せないってわけじゃないんだけど、子どもが自分から見たいと思うようになるまでは、こちらからは見せないと思います。ひたすら、その日が来るのを待ちます。『オーズ』はいつの時代にも、胸を張ってお見せできる作品なんですけれど、子どもたちには、"自分で見たいものを見る自由"というのが大事だと思うんです。もちろん、玩具なども同じです。でも、あまりにも『オーズ』を見る素振りがないようだったら、そっとDVDをセットしてみるとか、ちょうど手に取れるような場所に置くとかするかもしれないけれど……。
三浦:結局、見せたいんじゃないの(笑)。
渡部:そういう作戦を立てるかもしれないってこと(笑)。でも、できれば子どもが自然に見たくなるのを待つスタイルです。
三浦:でも、秀くんは子どもが生まれたら、絶対一緒に見たがると思うよ(笑)。
渡部:あくまでも自然を装ってね(笑)。