1.0インチの大型センサーを採用し、レンズは固定式ながら24-600mm F2.8-4(静止画3:2時)という贅沢仕様のZEISSバリオ・ゾナーT*レンズをまとうソニーのデジタルカメラ「RX10 M3(DSC-RX10M3)」が、約1年半の時を経て大きくパワーアップ。「RX10 IV(DSC-RX10M4)」として、10月6日に新登場した。本体やレンズの基本仕様こそ前作を踏襲しているが、デジタル部分の処理性能は、もはや完全に別物だ。

RX10 IV(DSC-RX10M4)

所有欲をくすぐるソニーらしいボディデザイン

まずは外観と基本スペックを見ていこう。冒頭にも書いたように、基本的にRX10 IVの機械的・光学的な仕様はRX10 M3を受け継いでおり、見た目ではほぼその差はわからない。唯一、右肩のロゴがその違いを明示している。

デザインは「RX10 M3」を継承。全面投影面積のほとんどをレンズが占める

保持のしやすさと操作性の良さを感じさせるサイドビュー

完全にコンデジの枠を超えた、本格派のグリップデザイン

背面液晶モニターは3.0型(4:3)。1,440,000ドットのエクストラファイン液晶で明るさ調節機能付き

なんと、軍艦部にはサブ液晶を装備する

三脚穴はレンズの操作性を考慮して後方にオフセットされている

曲面で構成され、持ちやすく美しい、ソニーらしいデザイン

内蔵フラッシュは大きなレンズによるケラレを避けるため、高くポップアップする

モニターのチルト角は上に約109度、下に約41度

ウエストレベルの撮影も可能

露出補正ダイヤルを装備。カスタマイズ可能なボタンも多い

記録メディアがつまみにくく、取り出しにくい。コツがあるのだろうか

外部端子。USB端子は、いざというときはモバイルバッテリーから電源供給しつつ撮影できる(メーカーは推奨しなさそうだが)

合焦する焦点距離を制限するフォーカスリミッターと、押している間フォーカスを固定するフォーカスロックボタンを装備

レンズ縁のみならず、ユーザーから見やすいこの位置にしっかりゾナーの名を刻むところがニクイ

ローレット仕上げのアルミ製モードダイヤルも高級感たっぷり

バッテリーベイは底にある。なお、バッテリー用の充電器はオプション

フォーカスモードレバー。DMFは「ダイレクトマニュアルフォーカス」で、AF後にMFでピントを追い込める

絞りはリングで操作。露出補正ダイヤルといい、ねじ込みレリーズが使えるシャッターボタンといい、意外に古風なUI

600mm相当位置までレンズを繰り出した状態