ドコモ・バイクシェアが描く未来

堀社長は目指す高みについてシェアサイクルとITとの融合だいう(撮影:磯崎威志)

最後にドコモ・バイクシェアが描く未来についても触れておきたい。単にシェアサイクルの普及を図ることを目的にはしていない。そこには先がある。

「自転車に乗りながら店舗に近づいたら、スマートフォンに割引きクーポンの付いたプッシュ通知が飛ぶといったような、そうした取組みが今後生まれると思う。シェアサイクルだけではなく、ITを組み合わせた取組みも行っていきたい。今までに見向きもされなかった場所に価値が生まれる、といった新たな価値創造にチャレンジしていければ……」

目指すべき高みはシェアサイクルとITの融合だ。そのためには自転車の利用データがベースになりそうだ。いつ何時、どの道をどのくらいの人が通っているのか、そうしたデータが増えることで、新たなビジネスの種が生まれていく。

シェアサイクル事業が街づくりの一環だと捉えれば、ドコモ・バイクシェアの事業は街づくりにITを持ち込む新たな境地を拓く存在ともなりそうだ。